鍼灸治療が熱中症の症状に効果的

熱中症の症状に対する具体的なエビデンス鍼灸療法に関する医学的な研究は進行中あります。

しかし、今までの臨床経験では鍼灸療法は体のバランスを整えることや血液循環を促進することで、熱中症の症状の緩和に効果的であることは多くの鍼灸師は経験していると思います。

以下に、その研究の一部や文献をご紹介しますが、鍼灸療法の効果に関しては今後の研究が必要なことも事実です。

2012年の研究（Chen et al.）では、鍼灸刺激が体温調節に関与する中枢神経系を活性化させ、体温の変動を抑制する効果がある可能性が示唆された。という結果が出ています。

2013年の研究（Li et al.）では、鍼灸治療が熱中症後の症状に対して有効であることが報告されています。この研究では、鍼灸治療では熱中症で起こった頭痛、めまい、吐き気などの症状が改善したと報告しました。

2019年のレビュー論文（Gao et al.）では、鍼灸療法が熱中症の予防や治療において補完的なアプローチとして有用である可能性が示唆されています。

以上の研究や文献は、鍼灸治療が熱中症の症状に対して効果的であることを示唆していますが、まだ十分な科学的な解明が更に必要であります。

最近、当院に来院された熱中症の鍼灸治療の一例で効果的な患者様の声を挙げてみます。

「私は今年の暑さで熱中症にかかってしまいました。その時は頭痛やめまい、吐き気などの症状が見て、本当に辛かったです。病院で診てもらった結果、熱中症と診断されましたが、薬を処方されるだけで、具体的な治療方法は他には行いませんでした。そこで、ネットで熱中症の症状に鍼灸治療が効果的であることを知って、経験値の高い鍼灸師の治療院を選び、鍼灸治療を試してみることにしました。最初は少し不安でしたが、問診時に話をよく聞いいてくれるので信頼関係ができたので、お任せすることにしました。

　それから、手首の脈を診たり、お腹を触ったりして、現在の体調を当てられました。

そして、反応が出ている体のツボに鍼やお灸をすることで体温を調節し、熱中症の症状を緩和する効果があると説明してもらえました。