株式会社 千乃

【慢性疼痛への温泉療法・温熱療法】

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【慢性疼痛への温泉療法・温熱療法】

【慢性疼痛への温泉療法・温熱療法】

2025/03/07

2018年2月21日『CNN』

「熱いお風呂やサウナは痛みを和らげ、心臓にも良いかもしれない」

以下、引用。

「ドン・ベネディクトは、太平洋岸北西部で 30 年間ハンドボールの競技に携わっていました。体調維持のため、彼は 1 日おきに 5 マイル走りました。しかし、何十年にもわたる酷使が、身体に負担をかけました。ベネディクトさんは57歳のとき、背中の椎間板が破裂しました。そして、再び同じことが起こりました。彼は背中の手術を3回受けたが、最後の手術で症状が悪化したという。

「脊髄神経が長期間圧迫され

『くも膜炎』

と 呼ばれる状態になっていたことが分かりました」と彼は語った。瘢痕組織が神経を圧迫し、絶え間ない痛みを引き起こした。医師はオキシコンチン(オピオイド)などの強力な鎮痛剤と抗不安薬を処方した。彼は何年もそれを服用し、1日合計14錠服用した。薬で痛みが和らぐのはほんのわずかだった。薬を飲んでいても、痛みがひどくて他に何もできなかったため、ベネディクトはたいていベッドに横たわっていた。」

以上、引用終わり。

髄膜には、硬膜、くも膜、軟膜があります。

 

1909年にイギリスのヴィクター・ホースリー(Victor Horsley:1857-1916)が『くも膜炎』を記述しました。

腰から脚への慢性的で持続的な痛みやシビレを特徴とした難病であり、治療法は存在しません。

以下、引用。

「ドン・ベネディクトと妻は過去4年間、アイダホ州アイダホシティの温泉に週3回通っています。

「お湯に入ると気分がとても良くなり、悩みが全部消え去ったように感じます」と妻に付き添われながらベネディクトさんは語った。「神経がほぐれて、6時間か8時間は痛みから解放されます」

数か月のうちに、ベネディクトさんは服用していた薬の半分以上を断つことができました。」

以上、引用終わり。

わたしは正直に言って、『くも膜炎』の患者さんの痛みを緩和して、1日14錠もオピオイドを飲んでいる患者さんの減薬できる自信がないです。

しかし、アイダホ州の週3回の温泉と自然は、ベネディクトさんの疼痛を緩和しました。

 調べてみたら、「くも膜炎」の慢性疼痛を緩和できる治療法は存在しません。

 そして、温熱療法や温泉療法の疼痛へのエビデンス科学的根拠はもちろん、科学的研究も存在しません。だから、ベネディクトさんは自分で慢性疼痛を緩和する方法をみつけるしか無かったのです。

 2018年から7年が経った2025年でも、まったく状況は変わらないです。疼痛医学(pain medicine)のプロフェッショナルは、謙虚にベネディクトさんという患者さんの智慧から学ぶべきであり、自然に学ぶべきだと、個人的には思います。

 

 日本人は歴史的に、奈良時代から風呂や温泉療法を愛用し、戦国時代や江戸時代も慢性疼痛に温泉療法を用いていました。

 戦国時代のドラマでも温泉やお灸、鍼治療の場面が放映されているのを目にすることもありますが、江戸時代に日本伝統医学「古方派」を創った後藤艮山は、温泉と灸療法を愛用し、「湯熊灸庵(ゆのくまきゅうあん)」と呼ばれました。

 日本伝統医学は、温泉療法・温熱療法で慢性疼痛を治療してきた伝統があり、その鍼灸が今の時代にこそ必要とされている気が致します。

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