近年鍼灸の研究が進みメカニズムが少しずつ解明されてきました。

しかし、鍼灸治療のすべてのメカニズムが明らかにされたわけではありません。

経験的な臨床と研究で下記のような作用機序が考えられます。

今までは鍼灸といえば肩こり腰痛といったイメージでしたが、現在では、頭痛、内科系の疾患、風邪、アレルギー性疾患、免疫低下による疾患、自律神経失調症、精神的疾患、婦人科系疾患、ひいては脳卒中の半身麻痺などにも効果が引き出せるということも言われています。

具体的に鍼灸治療には下記のような作用があります。

 

◆生体機能調整作用

痛みや痙攣などに対する鎮痛作用。症状により異なる働き方が起こる作用

痺れ、麻痺等の神経や臓器の機能低下の症状に対して、興奮作用が起こり活発にする作用

 

◆血液促進作用

凝りや筋肉痛、動脈硬化などの症状に血管を拡張させて血行を促す

関節炎などの炎症部位の血液循環の改善により消炎作用

 

◆免疫力の活性化作用

白血球を増やすことで、生体防御機能が高まり、体全身の免疫機能を活性化させる働きがあります。また、血液循環の改善、生体機能調整作用によって癌や感染症にかかりにくい健康づくりに役立ちます。

 

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