未病治って?
「テレビのCMや健康雑誌などでよく耳にする「東洋医学で言う未病治とは・・・?」では「未病治」とはどういうことでしょうか?」という疑問がある方も多いと思います。
最近のテレビのコマーシャルなどで、東洋医学についての話を取り上げられることがあります。
そして「未病治」というキーワードをよく聞きます。
この「未病」とは、病気にはまだなってはいないけれども、何となく体の調子が悪いという状態で、いわば病気になる前段階と理解して頂きたいと思います。
未病のままで放置しておくと近いうちに病気になってしまう状態です。
東洋医学のひとつである鍼灸治療は、体のバランスを整えることが基本的な考えで、予防的な効果もあります。
「病気になりかかっている状態」はまさに、体のバランスが崩れかかっている時だと言えます。
この状態で鍼灸治療にかかると、崩れかかった体のバランスを整えてくれ、健康状態に戻してくれます。
つまり、「病気になる前に、体を整えて、健康状態に戻す」というわけです。
病気になる前に治すということで、「未病治」(みびょうち)といわれています。
病気にかかってしまってから治すよりも、苦痛度や医療費的にも効率が良いかもしれません。
「東洋療法雑学事典」の中では、次のように書かれています。
「未病治」は「みびょうち」と読み、「未だ病まざるを治す」と読みます。「病気になってしまう前に養生をして、健康状態を取り戻す」という考え方です。この考え方が、東洋医学のコンセプトになっています。また、同じ意ですが最近は「治未病(ちみびょう)」という言い方をする方も増えています。
要は体調を崩しかけたり、体調が悪いと感じたりしたら 鍼灸、そして日々の生活習慣の見直しをして、早いうちに健康状態を保持できるようにしておくようにしましょう。
「そのようなときに鍼灸治療は効果を発揮する」ということを記憶に留めておいて下さい。