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明治国際医療大学が、厚労省より鍼灸関連の研究費補助を受給

明治国際医療大学が、厚労省より鍼灸関連の研究費補助を受給

明治国際医療大学伝統鍼灸学教室  教授 篠原昭二 「がん」と鍼灸治療

明治国際医療大学附属病院では、この度、「緩和ケアにおける鍼灸治療の有用性、適応の評価とチーム医療のためのシステム化に関する調査研究(H22-医療- 一般- 010)」と題する研究費用を、平成22年度厚生労働科学研究費補助金として受給しました。研究費の総額は平成22年度が9,542,000 円(うち間接経費442,000円)です。

 

同大学附属病院では、昭和61年の附属病院開設以来、周術期の患者をはじめ、緩和ケア患者等に対する鍼灸治療の併用効果について継続的に研究が行われてきました。さらに、がんの化学療法で用いる抗がん剤の副作用に対する鍼治療併用による緩和効果や術後患者の早期回復に向けたクリニカルパスの中に鍼治療を組み込む試みなど、種々のユニークな取り組みも行われています。
そんな中で、附属病院のみならず、近隣の緩和ケア病棟とも提携し、鍼治療の適応や効果、鍼治療導入のための教育システム等に関する研究テーマを掲げ、この度の受給となりました。
緩和ケア病棟における治療現場では、鍼灸治療への期待が大きく、種々の愁訴に対する鍼灸治療のオーダーが入ります。一方、患者の状態は通常の運動器愁訴を有する患者とは異なり、がん末期で苦痛が大きく、これに認知症や高齢等の影響が重なり、痛みの測定法であるVAS(visual analogue scale)やface scaleなどの調査票がほとんど期待できない患者が多いのが現状です。そのため、鍼灸治療効果を医療における科学的根拠(EBM)として明らかにすることが難題となっています。投薬の種類と投与量の推移はもとより、看護師の経過記録(看護記録)、表情、応答性、医師の印象評価など、臨機応変の対応が必要となっています。
研究は緒に就いたばかりですが、鍼灸治療に対する患者および医療スタッフの期待に応えるべく、努力を傾注して研究を継続してまいます。

 

なお、今回の研究組織は、明治国際医療大学伝統鍼灸学教室・篠原昭二教授、和辻直准教授、斉藤宗則講師、関真亮助教、横西望(修士/共同研究者)、また、同附属病院の外科学教室・糸井啓純教授、神山順講師で構成されるグループで実施しています。

 

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