糖尿病はご存知の通り、血糖値が上昇して、常に高い状態にある病気のことです。

血液中の糖分は細胞などのエネルギーになり、細胞を働かせる源となります。

糖尿病になると血液が停滞して、毛細血管の血流が著しく悪くなり、神経に送られる栄養や酸素も不足していきます。

すると、手足の痺れや麻痺なその症状が出て、自律神経が乱れ、胃もたれ、消化不良、下痢、動悸や多汗、起立性の低血圧症などの症状が起こることもあります。

今回は糖尿病の神経障害に対する鍼灸治療の効果についての研究をアメリカ国立生物工学情報センター 学術文献検索サイトで報じられました。

＜方法＞
糖尿病性神経障害の患者90名をランダムに3つのグループに分けて研究を行いました。
グループ１：手首と足首のツボへの鍼灸の治療
グループ２：身体のツボへの鍼灸の治療
グループ３：西洋医学の一般的な投薬治療

＜結果＞
グループ１とグループ２は血糖値の血中脂質の代謝の改善、血液粘性の低下、末梢神経機能の復元において、グループ３に比べ大幅な症状の改善がありました。
グループ１とグループ２の結果にはほとんど差異がありませんでした。