【イタリア鍼灸最前線:シチリアの鍼】
【イタリア鍼灸最前線:シチリアの鍼】
2024年11月5日『インサニタス』「イタリア公的保険医療ASPのシチリア島トラパニ:ヴィンチェンツォ・ガラファ『私たちは30 年にわたり、鍼治療で苦しむ人々を救ってきました』」
ヴィンチェンツォ・ガラファ外科医師・博士(Vincenzo Garaffa:1959ー)は、
1985年にイタリア・パレルモ大学医学部を卒業し、ヴェトナム出身のフランス人医師グエン・ヴァン・ギー(Nguyen Van Nghi:1909-1999)先生に鍼を教わり、シチリア島の公的医療施設「医療要塞チタデッラ・デッラ・サルーテ」で、30年、鍼の臨床をしてきました。
2019年からは、病院の腫瘍科でも、がんの化学療法の副作用の鍼治療を行われてきました。
以下、日本語訳を引用。
「シチリアの鍼灸医ヴィンチェンツォ・ガラッファは、ほぼ30年にわたり、シチリアの公衆衛生で唯一のクリニックである『医療要塞チタデッラ・デッラ・サルーテ』で、愛と献身をもって鍼灸治療を実践してきました。」
「経済的にメリットがあり、実際、鍼セッションの費用はわずか 8.50 ユーロ(約1383円)と低く、一般開業医が処方した白い処方箋を持って訪問 (20 ユーロ) した後に行われます」
「苦しんでいる人たちに最低限の救済を与えることが私にとって最大の喜びです。」
「シチリア全土や地域外からも患者が集まり、
『変形性関節症』、不安、抑うつ、不眠症、
などのさまざまな病状が治療されます。このサービスは 28 年間存在しており、優れた結果をもたらし、化学療法を受けている患者を含む患者から高い評価を得ています。」
「最後に、ガラッファ氏はこう強調する。『先見の明をもって鍼治療を進めることを許してくれたすべての理事、特に現理事に感謝したい。私はこの経験をさらに発展させ、後世に残していきたいと思っています。私はもうすぐ引退の時期に差し掛かっているので、継続してくれる人材が必要です』」
以上、引用終わり。
やはり、疼痛、不安、抑うつ、不眠、化学療法の副作用というのは、どの国でも同じような感じで、これといって特化した治療は。確率されていません。
そのように症状の改善に世界各国で鍼灸が用いられ、そしてその研究がすすめられています。
これから益々心の病が多くなる社会において、鍼灸の有用性が益々高まるに違いありません。