鍼通電治療で神経細胞が再生する可能性 – アメリカ
鍼通電治療で神経細胞が再生する可能性 – アメリカ
末梢神経障害の鍼灸治療で、ラットの神経細胞が再生した、という記事がアメリカの地方紙ネバダアピールのニュースサイトに掲載されていました。
末梢神経障害といえば、手や足が、「ビリビリしびれる」とか「ジンジン痛む」などの症状がでることです。
例えば、糖尿病、脊髄損傷、アルコール依存症、HIV(エイズ)、ビタミン欠乏症、特定の薬の副作用などで見られる症状です。
ひどくなると、しびれやうずき感覚、ガラスの上を歩くような痛み、じりじりと焼けつくような感覚障害に悩まされ、大変辛い症状で、怪我につながることもあります。
こうした症状を軽減するには、原因疾患である病気を治療する必要があります。
しかし、神経線維の損傷は治せないということで、医療機関ではリリカなどの薬で痛みを抑え対症療法が一般的のようです。
しかし、医学的には人間をはじめとする脊椎動物は、神経を再生する能力を持っているのだそうですね。
それを裏付けるような研究結果が発表されているので以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆鍼通電は、脊髄を損傷したラットの神経細胞の再生に有効であるという研究が専門誌に掲載された
◆負傷したラットの麻痺した手足は鍼通電治療で一部の機能を回復した
鍼治療を受けたラットは、症状の緩和だけでなく神経伝達も改善されました。
このことから、この研究者は、鍼治療によって神経細胞は再生すると示唆できると理解しています。
末梢神経障害は、鍼灸治療で症状がやわらぎ、ある一定の時間をかければ生活の質の向上も図れる可能性があるといことです。
動物実験では以上が確認されたわけですが、人間の神経細胞の研究も進もある程度解明されてきています。