脊柱管狭窄症には鍼灸が効果的
よく耳にする“脊柱管狭窄症”という病気があります。脊椎内部の神経の通路である脊柱管が狭くなることにより、神経組織が圧迫されてその周囲や神経の走行によって痛みや痺れなどの症状が出現する病気です。骨が変形したり、腰椎の関節が摩耗したりして不安定性が高まり脊髄神経の幹の部分が刺激されて足に痛みやしびれが出現します。
脊柱管は脳から続く脊髄神経の通り道で、全身に張り巡らされる神経の根のようなものです。
脊柱管狭窄症の症状には、腰部、臀部、大腿部、下腿部の激痛や痺れ、脱力、冷えによる起居困難、歩行困難などが現れます。特に歩くことが辛く、一定時間休んでからまた歩くという「間欠性跛行」と呼ばれる症状が特徴です1。
症状の特徴と進行過程
脊柱管狭窄症の症状は、初期段階では軽微なものから始まりますが、病状が進行するにつれて以下のような症状が顕著になります:
- 歩行時の痛みやしびれ:特に長距離を歩くと顕著になります。
- 間歇跛行:歩行中に痛みやしびれが現れ、休憩することで一時的に症状が改善します。
- 姿勢による症状の変化:しゃがむ、前屈することで症状が軽減されることがあります。
総合的な治療効果が期待できる鍼灸は、脊柱管狭窄症の症状を改善するための選択肢として考慮されます。
特に最近の鍼灸の脊柱管狭窄症に対するアプローチとしては自律神経のコントロールで腰の深部の血流改善により刺激されている神経や脊柱管の内圧が低下して神経症状が改善されるということがエビデンスになっています。
実際に鍼灸を受けられた方々が症状の改善が実感されるので鍼灸を希望される方も多くなってきています。