冷えに対する鍼灸効果
”冷え”は「万病のもと」というように全ての病気の原因ににあっていると言われています。
冷え症は、日本では社会通念として原因の一つと考えられており、鍼灸治療の適応症として挙げられるが、その根拠は明確ではない部分もある。
冷え症、末梢循環、鍼治療などをキーワードに、国内・外のデータベースから論文を検索した結果、冷え症に対して鍼灸治療を行っているものは見当ラなかったですが国内文献では、その殆どが症例集積・報告であり、臨床比較試験は掲載されていた。
それらをまとめると、
1) 定義については明確ではなかったが、「自覚的に冷えを感じているもの」という点では共通してい た。
2) 自律神経失調に伴う血管運動神経障害が末梢循環障害を引き起こすことが示唆された、
3) 東洋医学的には「痕血」証との関連を示唆するものが多かった、
4) 治療では、主として骨盤内の循環改善を目的とした経穴の使用頻度が高かった。
5) 臨床評価は、自・他覚的所見により総合的になされているが多く、その効果は50~70%であった。
というような論文が見受けられた。
国内の冷えに対する鍼灸効果はとは。
体温調整として、鍼灸療法は、体内のエネルギーの流れを調整し、体温を均衡させるのに働きかける。
冷えは、体のエネルギー不均衡に関連していることがあり、鍼灸によって体温の調整が促進されることがあります。
血流促進としては、鍼灸によって、特定の経絡やツボに刺激を与えることで血液、循環が改善されることがあります。これにより、体の末端部分や冷えやすい部位に血液や温かさが正しく供給され、冷えを緩和する効果がある。
筋肉の緊張緩和は、鍼灸療法は筋肉の緊張を緩和するメカニズムがある。
4自律神経の調整としては、鍼灸は自律神経系にも影響を事前、交感神経と副交感神経の冷えは、交感神経が優位になり、鍼灸によってこのバランスが調整され、体温調節が改善されることが示唆されます。