腰痛のメカニズム NO.2
(1)椎間板
背骨と背骨の間でクッションの役割をする椎間板。
1日に数万回つぶされても耐える働きものですが 老化とともにクッションは固くなっていきつぶれていきます。固くなったクッションは傷つきやすくなり 中にある「繊維輪」が傷ついてきます。繊維輪が傷つくとそこを治そうと炎症が起こります。 その時に血管と神経が入り込み血管は栄養を送り神経はこれ以上負担をかけないようにと痛みを出し 注意信号を送ります。すると前かがみなど椎間板をつぶす動作で痛みがおそってくるようになります。
そして繊維輪の中にある髄核というゼリー状のものが 飛び出し神経を圧迫すると椎間板ヘルニアとなります。
(2)椎間関節
関節は、骨と骨をつないで「関節包」に包まれていますが、その中には多数の神経があるため、ここが傷つくと即座に痛みがやってきます。
関節は、椎間板がつぶれ2次的に負担が増して傷つくことが多いです。すると腰を反らした姿勢などを取ったときに痛みが出てきます。
(3)仙腸関節
仙腸関節は片足に強く重心をかけた時に負担がかかります。そして関節部分が だいたい角度で2度、距離で2ミリ程度動きます。
この小さな動きによって関節どうしのかみあわせが 悪くなり、仙腸関節にズレが生じ、痛みが出てきます。
また、仙腸関節の痛みは女性に多いのが特徴です。
これは男性より骨盤が大きいことや生理中にホルモンの 働きによって骨盤がゆるみ関節部分にかかる負担が大きいことが原因です。
男性でも激しい運動をされる方はこの関節を痛めることがあります。 片足立ちや片足だけを強く踏み込むなど骨盤に負担がかかる姿勢で痛みが出るときは仙腸関節から痛みが起こっていることが多いです。