近年、鍼灸を希望する症状とは?
2024/10/23
鍼灸と言えば、肩こり、腰痛、関節痛など、高齢者がかかるという印象が多くあったと思います。しかし、近年では、スポーツ選手などのアスリート、デスクワークによるメンタルケア、コロナ感染時からは免疫力の向上などに対するニーズが高まってきていて、自律神経の不調、婦人科などでは不妊治療などの施術を希望する方々も増えてきています。
現在では鍼灸治療を希望する患者は、さまざまな症状や目的を持っています。以下は一般的な希望治療の例です。
痛みの緩和
デスクワークをはじめとする姿勢保持によって慢性的な頭痛、腰痛、肩こりなどの慢性的な痛みを軽減したい患者が多いです。
ストレス解消
複雑な人間関係や過度の精神的な疲労やストレスを和らげるために鍼灸を利用する人もいます。
体調の改善
体力不足や生活環境の変化によって起こる化不良や生理痛、不眠症など、体調不良の改善を求める患者もいます。
免疫力の向上
コロナ感染拡大やワクチン接種のよる副反応を含め、風邪をひきやすい、アレルギー体質を改善したいという希望を持つ患者も多くいます。
リラクゼーション
日々時間に追われある生活を強いられている方は鍼灸を通じてリラックスしたい、心身のバランスを整えたいという目的も一般的です。
これらの希望に応じて、鍼灸師は個別の治療計画を立てることが重要です。患者の状態や希望に寄り添ったアプローチが求められます。
以前に比べ、訴える症状の変化への研究も多く散り組まれ、益々これらの研究が進んできています。
鍼灸は近年、世界中で医療の一分野としての地位を確立しつつあります。以下のような点がその理由と言えます。
- 科学的研究の増加
鍼灸に関する臨床研究やメタアナリシスが増え、その効果やメカニズムが徐々に解明されつつあります。これにより、信頼性が高まり安心して鍼灸治療受ける人も増加しています。
- 多様な症状への対応
鍼灸は慢性的な痛みやストレス、不眠、消化不良など、幅広い症状に対する治療法として受け入れられています。特に西洋医学的な診断や異常が認められなく患者さん自身は辛く誰にも分かってもらえない症状で苦しんでいる時などの対応として施術の対応。
- 統合医療としての役割
西洋医学と鍼灸を組み合わせた統合医療が注目されており、患者の全体的な健康を考慮し、また鍼灸を希望することが出来る治療が可能となっています。
- 国際的な認知
WHO(世界保健機関)をはじめとする国際機関が鍼灸の有効性を認め、ガイドラインを作成していることも影響しています。
- 教育の充実
日本では鍼灸大学や専門学校も増え、鍼灸に関する専門教育が充実し、多くの国で資格制度が整っているため、専門家の育成が進んでいます。
これらの要素が、鍼灸を世界的な医療の一分野としての地位を確立させる要因となっています。今後もその発展が益々期待されます。