『ツボで本当に疲れは取れる！？脳内麻薬オピオイドの効能』

『カズレーザーと学ぶ。』國安鍼灸整骨院　鍼灸師　國安香奈

2月6日（火）放送の『カズレーザーと学ぶ。』（日本テレビ系） 「疲れないカラダを手に入れる」ということをテーマに放映されました。

毎回、カズレーザーと一緒に知れば人生観が変わる新知識を最先端の研究者から学ぶ本番組です。人間関係や仕事でのストレスなど日々の生活で誰しも感じるダルさや疲れなどの不定主訴は、2023年の調査では疲労を感じている人は8割を超え、現代の日本はまさに“一億総疲労社会”と言えます。

では、「ダルさ」の原因とは一体何なのか。そして疲れやすい人に共通する特徴とは？何が原因なのでしょうか？

講義では「心の疲れも体の疲れも正体は一緒！ 慢性疲労の原因は脳の炎症!?」「体が硬い人は〇〇も硬い!? 疲れやすい体質改善のカギNO（エヌオー）」「ツボで本当に疲れは取れる!? 脳内麻薬オピオイドの効能」の3つを深掘りしていく。

その中で、　『ツボで本当に疲れは取れる！？脳内麻薬オピオイドの効能』

ということで、新潟医療福祉大学 鍼灸健康学科長 粕谷大智教授は、科学的根拠に基づいた指圧や鍼などツボ刺激の効果について解説をされました。

　粕谷氏の話は、ツボを刺激すると皮膚に存在する痛みなどを認知する受容器『ポリモーダル受容器』が刺激を捉え、脳を刺激する信号を出すということで、その刺激を受けた脳は痛みから体を守ろうと修復信号を出し、結果、疲労軽減や鎮痛効果などをもたらすという内容でした。

特にWHO（世界保健機関）が認定している361のツボには、知覚神経が密集しており、その効果も高く、なかには、片頭痛などを緩和する効果が実証されているツボも存在しています。

ツボへの刺激で疲労解消効果が得られるのは、刺激により神経伝達物質の一種である脳内麻薬『オピオイド』が分泌され、この物質の効果で体の痛みが和らぐことがエビデンスとして認識されています。

このオピオイドはツボ押しだけでなく、運動や好きな音楽を聴くことなどでも分泌される研究があるので、日々の生活の中でも、「ON」「OF」特に「OF」の時間を作ることが望ましいということです。

　今回のように東洋医学の鍼灸メカニズムや研究をテレビ番組で放映されたことは鍼灸業界にとっても国民の健康にとっても大変有難いとだと思います。