インディバで筋膜の改善
2023/01/31
ファシアとは筋膜のことで、最近では筋膜リリースという言葉をよく聞くようになりました。
ファシア(筋膜)とは、筋肉・骨・内臓などの組織の間に介在している筋膜です。
柔軟なファシアは収縮しますが、同じ姿勢、同じ動作を繰り返す、運動後のケア不足などで、ファシアが伸びた状態で張り付いたり、縮こまった状態で張り付いたりして、滑走性が悪くなり、血流やリンパの流れも悪くなってきます。その状態で無理に動かそうとすると痛みが発症します。また放置しておくとますます身体全体の動きにも影響を及ぼすことになってしまいます。
ファシア(筋膜)をイメージすると体全体に包んでいるアンダーウエアーのように全身につながり影響を与えています。そのため、ファシアの弾力や滑走性が悪いと他の筋肉や関節の動きまで悪影響が波及し、痛み、柔軟性の低下、力の伝達•筋連鎖がうまくいかず運動でいえばフォームが悪くなりパフォーマンスが低下することになってしまいます。
ファシアをサラサラにする
この筋膜 (ファシア) を構成するものでは、コラーゲン繊維とエラスチン繊維、水溶性の基質 のヒアルロン酸:プロテオグリカンなどがあります。つまり「基質」と「繊維」で構成される繊維結合組織です。
ファシアに異常が起こると本来はサラサラの状態の基質がネバネバになって滑りが悪くなり、繊維同士もほどけなくなります。自転車のチェーンがサビついたり、油が固まったりするようなイメージです。
凝縮化した異常なヒアルロン酸分子は、熱に弱いため、熱を加えることで正常化するという性質があります。ネバネバ状態から温めるとサラサラに戻るという性質があり、潤いを改善することで滑りが良くなります。それを改善させる効果があるのがインディバファシアです。
一方で、皮膚と筋肉、または皮下脂肪などの間に存在する筋膜(ファシア) のゴワつきを整えることで各層の滑り改善し、良い状態に引き伸ばします。インディバファシアの高周波で皮膚直下を温めながら、皮膚上から刺激を加えることで筋膜 (ファシア) を良い状態に解放(リリース)する効果があるます。
インディバファシアのツール
インディバ︎ファシアは、高周波治療とIASTMツールの2つを組み合わせたもので、温めながら、ツールによる刺激作用を加えることで、ダブルの熱で張り付きを解消します。
インディバファシアで痛みの改善
筋膜 (ファシア)には固有受容器と呼ばれる関節や筋肉の圧縮や牽引、伸張など、位置や動きを司るセンサーが多く存在しており、ファシアの癒着が痛みを引き起こすため、それを刺激することで体の感覚を向上させる効果があります。
インディバファシアから伝わる特有の感覚があり、この特殊なツールは人の手に伝わる感覚を増幅する作用があります。筋肉や結合組織の線維癒着や可動制限など問題のある部位にさしかかるとツールから特有の感覚が手に伝わり、これにより正確な治療部位の選択と施術の両方がこのツールで可能になります。つまり問題部位の探知機能と改善機能が備わったツールで機能改善を図ることが可能なのがインディバファシアです。
新中野國安鍼灸整骨院では、鍼灸、インディバファシア、グラストンテクニックなどを用いて、スポーツ障害に多い筋腱軟部組織、特に今まで効果が出にくかった靭帯や筋の損傷を改善してより効果を上げています。