小児はりって知っていますか?
2022/11/22
小児はりは、鍼灸治療のひとつで、文字通り小児・子ども向けの鍼灸治療です。
子どもに鍼をするというと驚かれる親御さんもおられると思いますが、小児はりは基本的には「刺さない鍼」で、専用の器具を使って「なでる」「こする」ようにして皮膚に接触して刺激を与える治療法です。
昔から関西地方では盛んに実施されてきましたが、現在は全国どこでもこの小児はりをする鍼灸院があります。
この小児はりは江戸時代ぐらいに確立された治療法ともいわれています。
小児は乳児から幼児、小学生とさまざまですが、よく聞かれるのは「かんの虫」に対しての効果や小児喘息によく効きます。
一般的に小児はりは、0歳から小学生ぐらいまでの子どもを対象とし、夜泣きや疳の虫というのは、まさに子どもがヒステリーのような状態になるために起こるといわれています。
子どもでもストレスを感じていて、これも一種の、体の過緊張といえます。
いわゆる”ツボ”に付近に皮膚を刺激すると、その刺激が脳を刺激することになります。すると脳の血流が上がリラックスします。
すると脳から体全身に刺激が伝わり、体の血流がよくなり、緊張が緩和するというメカニズムが働きます。
そしてその結果、ストレスが緩和されお子様の体調不良が改善されるということになります。
人はつぼを刺激することによって免疫力を高め自律神経を整える働きがあります。また、風邪予防や精神安定、胃腸の働きをコントロールします。
食欲不振や便秘といった小児の慢性疾患は、スキンタッチの効果が特に期待できるのは「かんの虫」という。「眉間に青筋があったり髪の毛が立っていたり、表情がこわばっていたりするときにスキンタッチを小児はりすることで改善されます。」
小児はりの利点は副反応もなく、そして、自然治癒力を引き出してくれるところが体に優しいというところかもしれませんね。