風邪をひいたらレンコンの絞り汁と鍼灸
2022/10/12
秋になり、夏から一変して、急に寒さが身にしみる季節になりました。そのような季節の変わり目に風邪をひいて、熱があったり、咳が出たり、鼻が詰まったりすることが多くあります。
そのような時は、昔からレンコンの絞り汁が効果的でと言われています。
風邪の特効薬とも言われるレンコンには、レモンの1.5倍ものビタミンCが含まれており、その上、レンコンのビタミンCは、でんぷん質が多いため加熱しても殆ど失われないことが利点と言えます。
ビタミンCには、白血球の機能を高め、抵抗力を高める働きがあるため、風邪をひいた時に積極的に摂ることにより回復を早める効果があります。
レンコンのネバネバの成分は、ムチン質と呼ばれ、胃壁を保護する働きもあります。それにより食物の消化・吸収がスムーズに行われて、風邪によって弱った体力の回復へとつながります。
またレンコンの切り口を見ると黒くなっている事がありますが、これはタンニンという成分が含まれているためです。
タンニンには、強い止血作用や炎症を抑える働きがあるため、風邪から起こる”のどの痛み”や炎症を抑えたり、鼻血を抑えたりする効果があります。
レンコンには、他にもビタミンB12が豊富に含まれていて、肝臓の働きを助けたり、貧血を予防したりする効果もあります。ペクチンなどの食物繊維も豊富で、高血圧の予防や便秘解消にも効果があります。また、体に必要な鉄やカリウム、亜鉛、銅などのミネラルも多く含まれています。
このように栄養豊富なレンコンには、風邪をひいた時の咳を止めたり、鼻づまりを改善したり、痰を切ったり、ぜんそくの発作を和らげる様々な働きなどがあります。また止血作用があるため、胃潰瘍や痔の出血にも効果がある他、血管の弾力性を強化する働きもあります。
また、東洋医学でも”未病”で風邪が体に侵入したときの早期の鍼灸治療は風邪の予防になるということも昔から言われています。
レンコンと一緒に鍼灸治療を受けて、風邪の治療や予防に役立てて見ては如何ですか。