脱毛症の種類と原因と治療
2022/09/16
■びまん性脱毛症
頭部全体の髪の毛が薄くなる脱毛で、一般に女性に多い脱毛症です。特につむじの部分や髪の分け目あたりが薄くなるのが目立ち頭皮が見えるようになります。男性のような生え際の後退はありませんが、特に40代以降の女性に多く見られます。
びまん性脱毛症の原因は、かたよった食生活やストレス、頭皮の血行不良、加齢などが原因と考えられています。
■脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、頭皮の毛穴が詰まったり、炎症を起こしたりする事が原因で、頭皮に分泌された皮脂は、角質と混ざって硬い角栓様の物質が作られますが、それが毛穴を詰まらせたり、毛穴に炎症を起こさせたりします。そのまま放っておくと抜け毛が進行し、薄毛の原因となります。
脂漏性脱毛症の原因は、洗髪不足による皮脂過剰や雑菌の繁殖、偏った食生活やダイエットによる栄養不足、刺激の強いシャンプーやリンスの使用、全身の血行不良、過度のストレスによる緊張などが原因として上げられます。
■分娩後脱毛症
妊娠中は女性ホルモンのエストロゲンの分泌により、意外に髪の毛は抜けませんが、出産後に通常のホルモンバランスにもとに戻ると、抜け毛が増加します。この産後の抜け毛は6割以上の女性が体験しますが、その殆どは2ヶ月~6ヶ月くらいで安定してきます。
■牽引性(けんいんせい)脱毛症
ポニーテールなどで髪の毛を束ねたり、必要以上に髪の毛を引っ張ったりする人に起こる脱毛症で、牽引性脱毛症は、髪の毛を引っ張らない髪型に変えさえすればよくなってきます。
■円形脱毛症
女性の円形脱毛症は、精神的なストレスや内分泌異常、自己免疫疾患、遺伝などが原因として考えられています。ストレスが原因の場合は、ストレスを軽減すれば6ヶ月程度で自然治癒しますが、それ以外の原因の場合は改善が難しい場合もあります。円形脱毛症が悪化すると全頭性脱毛症、あるいは、全身の体毛が抜ける汎発性脱毛症になることもあります。
これらの脱毛症の原因に深く関係しているのが自律神経や免疫力です。
それらを整える治療として、東洋医学の鍼灸治療が有効です。
鍼灸治療は体の歪を整え、肩こりや女性で言えばホルモンのコントロールをして、免疫力を高めていきます。
また当院では、インディバという高周波療法を併用して、頭皮の細胞を活性化する施術を行って脱毛症によい効果を上げています。
脱毛症でお悩みの方は気軽にご相談下さい。