肩関節まわりの炎症が四十肩・五十肩?
2022/09/15
どうしたら治る? 四十肩・五十肩
よく聞く四十肩・五十肩と呼ばれる肩の痛みは、文字どおり40~50代の中高年世代に多く見られる肩の痛みと運動制限が起こる病気です。
四十肩と五十肩は同じ病気ですが、日本整形外科では「肩関節周囲炎」あるいは「五十肩」と言われています。
肩関節は、上腕骨頭と呼ばれる上腕部の一部と、関節陥と呼ばれる肩甲骨の一部で構成されています。
上腕骨頭凸と、関節窩凹がはまりあっている関節です。
イメージとしては小さなお猪口の上に野球のボールが載っているような感じで、上腕骨頭を支えているのはほぼ筋肉だといえるでしょう。
この不安定な構造を支えるのが、肩関節のまわりに存在する複数の筋肉・腱、靱帯です。筋肉・腱の動きのしなやかさは、加齢や外傷などによって脆弱化していきます。こうした状態が続くことで肩関節周辺の組織に炎症が起こり、強い痛みが生じます。これが五十肩の主な要因だと考えられています。
痛みの強い急性期には無理に動かさないことが大切
五十肩の経過は、「急性期(炎症が起こっている時期)」「拘縮期」「回復期」という3つの段階に分けられます。
大切なことは経過の状態で、その時の対応や治療です。
特に五十肩で注意したいのは、炎症によって痛みが強く現れる急性期の対処方法です。「痛くても動かさないと、肩まわりが固まってさらに動かしにくくなるのでは?人に五十肩は動かさないと治らないよ!」と言われて、無理やり運動をしてしまうと、炎症が酷くなり、逆に悪化させてしまいます。
ある程度、痛が治まってきたら、拘縮期に移行している目安と考えられるので、そのときは無理のない範囲で少しずつ動かして肩関節の可動域を改善するように努めましょう。
この肩関節周囲炎の五十肩の治療としては、当院では、鍼灸治療とグラストンテクニックという筋膜リリースや運動療法を行いより効果を高めています。
肩関節の痛みや五十肩でお悩みの方は、気軽にご相談下さい。