疲労や冷えなどの原因で全身の筋肉が緊張します。

腰痛は特に大腿部の後面にあるハムストリング筋やいわゆるふくらはぎの筋肉が緊張して引っ張られ、その緊張が腰、背中、首、頭部に影響します。

その筋肉の連結を“スーパーフィシャルバックライン”と構造が関係しています。

 

このイラストを見てわかるように下腿の大きな筋肉が引っ張られると、同時に腰から上の筋肉のテンションが上がり、腰、背中、首、頭部に筋肉の緊張が起こり、凝り感が強くなり、身体全体に影響を及ぼしてきます。

 

また、デスクワークでのパソコンやスマホでの貯時間作業で首肩凝りが酷くなると、腰や下腿部の筋肉の影響を与え、筋肉のテンションが高まり、腰痛や神経痛を起こしやすくなります。

 

例えると、人体の後面の頭から足先の踵まで一本のギターの“弦“のようにペグで絞めると弦を張るように全体的に緊張が起こり、張り詰めた弦に強いテンションがかかると、最終的には弦が「パッチ」と切れてしまいます。

 

それがよく聞く、「ぎっくり腰」や「すじをちがえた」という状態で、筋肉の繊維に傷が入り、痛みを誘発するということになります。

 

そのため、首肩の凝りの治療で、背中や腰、下腿の治療が必要になり、また、腰の治療には臀部、下腿、背中、首の治療が必要となる全体的な治療が必要となるわけです。

 

鍼灸治療は身体全体を診ながら治療を行い、すべての不快な症状を改善する目的で治療を行います。

 

 

筋膜リリースのグラストンテクニックも、スーパーフィシャルバックラインの筋膜を整えるための治療を行います。