片頭痛緩和を検査数値で確認 - アメリカ(Acu POP J)より
2018/10/29
北米で鍼灸オンライン教育を実施しているサイトに、鍼治療は片頭痛を緩和すると検査数値から確認できたという記事が掲載されています。(ヘルスケア医学研究所)
片頭痛の治療の効果を調べる臨床試験では、MRIスキャン、バイオマーカー、主観的臨床転帰などで効果判定をします。
山東大学医学部の研究者らが行った臨床試験では、血液検査などバイオマーカーの検査結果のみを確認したところが、これまでの臨床試験とは異なるということです。
この研究で使用されたバイオマーカーは、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)という、片頭痛の重要なマーカーで、三叉神経~微小血管系から放出されるカルシトニン遺伝子関連ペプチドは、片頭痛を
誘発することが証明されています。
以前の研究では、CGRP受容体活性の増加が片頭痛を引き起こし得ることを実証していました。
この臨床試験では、鍼治療がCGRPを低下させることで片頭痛を緩和することに成功しています。
鍼治療によって刺激される生物学的メカニズムは以下のとおりです。
研究者のジャオ氏らは、関連する知見として、鍼治療が片頭痛の発作頻度、持続時間、強度を低下させると結論づけている。
こうしたことから、片頭痛予防の選択肢として鍼治療を検討すべきだと主張しています。
鍼治療による改善は、少なくとも24週間、痛みの強度を低下させる効果が持続するという効果が出ているようです。
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