【フランス鍼灸最前線:コニャック病院の妊婦さんへの鍼】
2025年7月4日フランスの地方新聞『シャラント・リーブル』
「『妊婦は多くの薬を服用できないので、妊娠中は鍼治療が役立ちます』
コニャック病院では、女性向け医療サービスの中で鍼治療が定着しつつあります。」
以下、引用。
「訓練を受けた助産師(sages-femmes)が5名、2021年にコニャック病院の産婦人科に鍼治療が導入されて以来、鍼治療を選択する女性が増えています。」
「生理痛、更年期障害、妊娠中の諸症状を和らげるだけでなく、出産前の陣痛の準備や出産中のサポートにも鍼治療は有効です」
以上、引用終わり。
コニャック(cognac)は、フランス南西部のアルマニャック(Armagnac)、フランス・ノルマンディーのカルヴァドス(calvados)、と並ぶ世界三大ブランデー(brandy)の産地です。
コニャック市があるシャラント県には、レミーマルタン(Rémy Martin)、クルボアジェ(Courvoisier)、ヘネシー(Hennessy)があります。
ヘネシーは1971年にシャンパンの「モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)」と合併し、1987年にルイ・ヴィドンと合併し、「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィドン(LVM: Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton)」社として、ジバンシー、フェンディ、セリーヌ、クリスチャンディオール、エミリオ・プッチやゲランなどを傘下に置くフランスを代表する企業です。
妊娠中に鍼灸を希望する主な目的
つわり・消化器症状の緩和(吐き気・便秘・胸やけなど)
腰痛・坐骨神経痛・骨盤痛・浮腫・痔といった身体的辛さの改善
ストレス・不安・不眠といった精神面へのサポート
羊水維持・胎児の発育不良予防
逆子の改善(36週頃に実施し、赤ちゃんを回転させる)
出産前の準備(子宮頸管の成熟・会陰の弾力促進・分娩短縮
産後ケア(バブルース緩和・母乳促進・分娩後の回復支援)
効果の実際:データと体験
つわりや便秘などの改善には、通常 1~2 回の施術で2~4日後に効果を感じるケースも多いとされています。
逆子改善に対しては臨床研究もあり、モクサ&鍼を組み合わせて赤ちゃんが回転しやすくなるとの報告もあります。
分娩準備(子宮頸管成熟)には、いくつかのレビューで「分娩の進行を助ける可能性がある」と示されています。
精神面・不安緩和に関しては、妊婦さんから以下のような声も聞かれます。
ある妊婦さんは、終盤のつらい時期に「身体的に少し助かった」と語っています1。
フランスで普及する背景
助産師(sage‑femme)による鍼灸実施例が増えており、多くの産院で採用されています。
フランス高健康機構(Haute Autorité de Santé)も産前・産中の鍼灸を支持し、産院でも保険対象となるケースが増加中です。
都市部を中心に鍼灸治療を導入する産院やクリニックが増え、希望者も毎年数%ペースで増加している模様です(具体的数値は調査矯正が必要です)。
今後の動向
即効性・非薬理的な安心感が魅力で、つわりや痛みに苦しむ妊婦さんを中心に人気。
逆子への対応や分娩準備への期待も高く、産院フル稼働で取り入れる流れが進行中。
助産師による実施率の高まり・衛生機関推奨・大学やDUの専門コース整備など、制度的なサポート環境も整ってきています。
欧州基準のエビデンス構築(RCT・多施設レビュー)や助産師&産科医間の連携強化が今後の課題かつ展望です。


