【伝統補完医療の最前線:シンガポールは、サンドボックス制度の下で鍼灸を公的医療保険制度に入れることを考慮している】
【伝統補完医療の最前線:シンガポールは、サンドボックス制度の下で鍼灸を公的医療保険制度に入れることを考慮している】
2025年7月7日シンガポール新聞『ストレイツタイムス』
「シンガポール保健省(MOH)は、公的医療保険に中医学TCMを統合する提案を行っている」
シンガポール保健省(MOH:Ministry of Health)の保健大臣、
王乙康(Ong Ye Kung:Wáng Yǐkāng:1969-)は、
「医療版レギュラトリー・サンドボックス制度」を導入しています。
「レギュラトリー規制・サンドボックス(Regulatory Sandbox)」とは、「新しい技術やビジネスモデルの実証実験を行う際に、一時的に規制適用除外や規制緩和を行う制度です。
「子どもが自由に砂場(Sandbox)で遊びながら、新しい遊びを創造するように、新しいビジネスモデルを実験できる安全な場所を提供すること」が「レギュラトリー・サンドボックス制度(Regulatory Sandbox)」です。
シンガポールは法律に厳格な国家ですが、イノベーション開発のため、2016年から「サンドボックス・イニシアティブ(sandbox initiative)」を国家戦略として採用しています。
以下、引用。
「鍼(Acupuncture)は、サンドボックス・イニシアティブ(sandbox initiative)のもとで、
片頭痛(migraines)、脳卒中後のリハビリ(post-stroke rehabilitation)、がん関連ケア(cancer-related care)などで、国家医療制度に統合される可能性がある。
「政府がサンドボックス制度のもとで、エビデンスに基づく中医学による18の提案の一つであると王乙康(Ong Ye Kung)保健大臣が語った。」
「公立の診療所や病院で実施されれば、鍼は、現在、腰痛や首の痛みに対する鍼治療という2つの中医学治療法に適用されている補助金やMediSaveの適用対象となる可能性がある。」
「まず、提案された治療法は保健省が委託した委員会によって科学的な堅牢性が評価され、その後、公立医療機関で「管理された環境」で1~2年間試験される。」
「2022年の国家人口健康調査によると、シンガポールの成人5人に1人が毎年TCMサービスに依存しており、中医学TCMはすでにシンガポールの医療環境に不可欠な部分となっていると王乙康(Ong Ye Kung)保健大臣は、指摘した。」
「王乙康(Ong Ye Kung)保健大臣は、2026年から保健省とシンガポール中医学アカデミーが共同で創設した毎年恒例の国家レベルの賞で、模範的な中医学実践者を表彰すると発表した。」
以上、引用終わり。
王乙康(Ong Ye Kung)保健大臣は、「レギュラトリー・サンドボックス制度(Regulatory Sandbox)」政策を政治家としての特徴としており、
医療分野へのAI導入や遠隔診療への導入など、多分野でテストを行っています。
短期間、領域を限定して、新技術をテストして、評価し、メリットが多ければ採用し、メリットが少なくデメリットが多ければ止めます。
ほとんどの新技術は導入しても失敗します。失敗を前提にして、失敗したら修正するスタイルのほうが、技術者としては適切なマインドセットだと個人的には思います。
世界各地で鍼灸の有用性やエビデンスの報告され、益々、鍼灸のよさが広がってきています。


