【アメリカ鍼灸最前線:「東洋医学(Oriental medicine)」は差別的?】
2025年6月6日『ザ・オレゴニアン』
「オレゴン州知事と医療専門家ボードは、議論のあるコトバを含んだ法案を提案して、BIPOC(黒人・先住民・有色人種・非白人)議員は、それを拒否した」
アメリカの鍼師たちの免許の名前は、州によって異なりますが、免許鍼師、またはDAOM(Doctor of Acupuncture and Oriental Medicine)であることが多く、「ドクター・オブ・アキュパンチャー・アンド・オリエンタル・メディスン」の先生方にとっては、大きな問題のようです。
以下、引用。
「オレゴン州医師会を代表してティナ・コテック知事が提案した、鍼治療の定義を改訂する一見無害な法案は、知事と医師会が法案で使用した『東洋医学(Oriental medicine)』という用語のせいで論争を巻き起こした。」
”
以上、引用終わり。
「オリエンタル(Oriental)」というコトバが差別的だとして、使わなくなるアメリカのポリティカルな潮流は2009年のニューヨーク州ではじまりました
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2009年9月9日『ニューヨークタイムズ』
「ニューヨーク州法は、州の文書でのオリエンタルの使用を禁止した」
2016年には、アメリカ政府オバマ政権が連邦法 H.R.4238 で、政府の公文書における「オリエンタル」の単語使用を禁止しました。
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2016年5月25日
『米国政府、公文書で「oriental」の単語を使用禁止に』
日本の鍼灸の先生でリスペクトしている、大塚敬節先生や矢数道明先生、細野史郎先生や鍼灸とも関係が深い長濱善夫先生、丸山昌郎先生、間中喜雄先生らが創った「日本東洋医学会」は、英語では、The Japan Society for Oriental Medicineです。
アメリカの、これに関する議論を読んで、面白かったのは、東洋人は「オリエンタル」に拒否反応を持つ人は少なく、実際にオレゴン州議会の近所には東洋人が経営する「オリエンタル」の名前の入ったレストランがあり、むしろ白人や他の人種が「オリエンタルは差別的だ!」と言っていることでした。
オレゴン州の鍼灸師会は、困惑していました。
何しろ、オレゴン州で鍼の免許を取得するには、州法ではオレゴン州の『鍼とオリエンタル・メディスンの認定委員会(Accreditation Commission for Acupuncture and Oriental Medicine)』の認定が必要だからです。
さらに認定されるオレゴン州の鍼の免許は「ドクター・オブ・アキュパンクチャー・アンド・オリエンタル・メディスン(doctor of acupuncture and oriental medicine)」なのです。
オレゴン州の鍼灸師DOAMは、自分で自分を差別する蔑称で呼んでいると、白人や他人種の議員さんたちに指摘されているカタチになります。


