【鍼灸研究最前線:「下頭斜筋」への超音波ガイドの鍼」】
2025年4月5日
下頭斜筋への針留置のための超音波とランドマークガイダンスの解剖学的研究
後頭下筋群の下頭斜筋の起始は、第2頚椎の棘突起で、停止は、第1頚椎の横突起です。
以下、引用。
「後頭下筋は、小頭後直筋、大頭後直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の 4 つの筋肉から構成されています。」
「 そのため、むち打ち症に伴う頸部痛、緊張型頭痛、頸性頭痛、顎関節症など、さまざまな疼痛状態で後頭下筋の形態変化が見られることがわかっています。」
「我々の研究では、超音波ガイド下で鍼治療を実施した際、96%の症例で感受性構造を穿刺しなかった。しかし、触診により鍼治療を実施した際、『下頭斜筋』以外の感受性構造に60%の症例で到達し、そのうち12%は脊髄に到達した。」
以上、引用終わり。
後頭部の「瘂門(あもん)」は第2頚椎棘突起の上際です。
第1頚椎に棘突起がないために凹みます。
外後頭隆起を触っていただくと、驚くほど、触診できないです。頚部を真っすぐにして、下から上にフェザータッチで触診して指が止まる凹みであり、本当は簡単に触診できます。第2頚椎棘突起を触診して、乳様突起と下顎骨の間に第1頚椎の横突起を取り、イメージしながら触診すると深部に「下頭斜筋」があります。
ツボでは「天柱(てんちゅう)」や「風池(ふうち)」の刺鍼をする際に、脊髄方向に刺さないことや、大後頭神経を刺さないことは基礎技術となります。わたしは天柱の場合、頭半棘筋の外方から内方の方向の刺鍼は、「電気が走るような感覚」が生じることが多く、これは大後頭神経に刺してしまっているので、個人的には天柱の内側から、直刺でやや外方に刺すことが多いです。この刺鍼法なら大後頭神経や脊髄を刺す可能性は少ないです。


