株式会社 千乃

【鍼灸研究最前線:「嗅覚障害(olfactory dysfunction)」】

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【鍼灸研究最前線:「嗅覚障害(olfactory dysfunction)」】

【鍼灸研究最前線:「嗅覚障害(olfactory dysfunction)」】

2025年4月2日『メディカルトリビューン』

「嗅覚障害に漢方薬・鍼灸治療が有効」

以下、引用。

「近年、嗅覚障害に対する伝統中国医学(TCM)の有効性が注目されているが、英語の文献は多くない。中国・Beijing University of Chinese MedicineのXiang-yun Zou氏らは、2024年までに中国語または英語で発表されたTCMによる嗅覚障害の治療に関する研究412件を対象に計量書誌学的分析を実施。「TCM研究は、主に上気道感染症による嗅覚障害に対する漢方薬と鍼治療に焦点が当てられている。おおむね良好な成績が報告されており、今後はより質の高い臨床試験の実施が期待される」とHeliyon(2025; 11: e43055)に報告した」

 

慢性副鼻腔炎や慢性鼻炎が最多

 SRを除く402件・2万8,413例は、年齢が2~86歳、男性が53.1%で、109件で追跡期間(1週間~2年)の記載があった。原疾患は呼吸器系疾患が最も多く、内訳は慢性副鼻腔炎が49.0%、慢性鼻炎が28.6%、手術後が20.7%、副鼻腔炎疾患が15.4%、鼻ポリープが8.7%、アレルギー性鼻炎が8.0%、急性副鼻腔炎が7.5%など。嗅覚障害のタイプは、嗅覚低下58%、無嗅覚症20%、異嗅症2%などに分類された。

 TCMの治療法は、漢方薬内服が170件(42.3%)、鍼治療が103件(25.6%)、中国特許薬内服が79件(19.7%)の順で多かった。共起ネットワーク分析では、漢方薬内服と鍼治療の併用、中国特許薬と漢方薬の併用は一般的に見られた。」

以上、引用終わり。

 

2025年3月20日

「嗅覚障害に対する伝統中国医学:公表された臨床研究の文献分析」

※「経穴頻度の統計分析により、最も一般的に使用されている経穴は迎香穴(LI 20)であることが明らかになりました」

日本では季節柄花粉症が多くみられ、そしてアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などにも鍼灸が有効であることが示唆され、より多く症状の緩和のお役に立てるいいと考えられます。