【鍼灸EBM最前線:鍼のエビデンスの現状「鍼がポジティブな効果を出す可能性が高い疾患」(13)「アレルギー性鼻炎」】
2025年2月26日「鍼におけるエビデンスの現状:2017年から2022年の鍼のシステマティックレビューとメタアナリシスのレビュー」
82疾患が「鍼がポジティブな効果を出す可能性が高い疾患」です。
以下、引用。
【耳鼻咽喉科】
ENT
「副鼻腔炎」
「アレルギー性鼻炎」
以上、引用終わり。
アレルギー性鼻炎に対して鍼は一定の効果はあると思います。
2015年2月に『アメリカ耳鼻科および頭頸部外科アカデミー(AAO-HNSF:American Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgery Foundation)』から、
『AAO-HNSF臨床ガイドライン・アレルギー性鼻炎』が出版され、「(5)臨床医は、非薬物療法に興味をもっているアレルギー性鼻炎患者に、鍼を提案したり、鍼のできる臨床医を紹介する」と鍼が推奨されていました。
使用されるツボに関しても、各国で、それほどの違いはない印象です。
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『迎香(げいこう)』、『印堂(いんどう)』、『合谷(ごうこく)』、『足三里(あしさんり)』、『曲池(きょくち)』、『大椎(だいつい)』、が用いられる。」
※2025年1月4日「アレルギー性鼻炎の治療における鍼治療のメカニズムと有効性に関する最近の進歩のレビュー」
最近の中国では「翼口蓋神経節刺鍼(Sphenopalatine Ganglion Acupuncture)」という特殊鍼法が開発されていますが、個人的には反対です。出血などの有害事象が起こる可能性が高く、しかも神経節に当たらないという論文もあります。
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2017年中国中医科学院
「翼口蓋神経節は、鍼灸のニードルが到達できるのか?」
あと、何故か、奇穴の「内迎香(ないげいこう)」が使われた論文が増えている印象です。
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2024年11月8日
「アレルギー性鼻炎に対する鼻腔内鍼(Intranasal acupuncture):システマティックレビューとメタアナリシス」