鍼治療でテニス肘の痛みが緩和 - アメリカ
「鍼治療でテニス肘の痛みが緩和されることが判明」という記事が、アメリカ・カリフォルニアのHealthCMiのWebサイトに掲載されています。(HealthCMi 2025.2.27)
テニス肘は、上腕骨外側上顆炎といわれ、肘の外側つまり親指側に痛みを感じる疾患です。
テニスだけでなく、ゴルフやバドミントンなどのスポーツや、家事や労働などでも発生するんですね。
はっきりした原因は分かっていませんが、主に手首を伸ばす筋肉に負担がかかることが関係していると考えられています。
今回の記事では、最近の国際ランダム化比較試験(RCT)において、慢性テニス肘(外側上顆炎)への鍼治療の有効性が確認されたということが書かれています。
この研究はオーストラリア、中国、香港、イタリアで行われ、3か月以上の症状を持つ96人を対象に実施したとのことです。
参加者は鍼治療群と模擬治療群に分けられ、鍼治療を受けた群は治療3週間後、腕の機能が有意に改善し痛みも軽減されたようです。
そして特に有害事象は報告されていないようです。
鍼治療は神経伝達物質の調節や抗炎症効果、血流促進を通じて痛みを緩和し、機能を改善すると考えられています。
使用された経穴(ツボ)は主に次の2つです。
・手三里
・曲池
いずれも肘の近くにある経穴ですね。
鍼の効果の可能性について書かれた部分を下記に引用させていただきます。
要点は次の通りです。
・神経伝達物質の調節:鍼治療はβエンドルフィンとエンケファリンの放出を刺激し、オピオイド受容体に作用して痛みの知覚を軽減することが示されている
・抗炎症効果:LI10とLI11への鍼治療は、慢性腱炎に関連する腫瘍壊死因子α(TNF-α)やインターロイキン-6(IL-6)などの炎症性サイトカインを調節する可能性がある。
・局所血流調節:鍼治療は外側上顆領域の微小循環と酸素供給を促進し、組織の修復を促進し、虚血性疼痛を軽減する可能性がある。