【鍼灸EBM最前線:『脳腸相関』過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシア(FD)】
2025年3月21日
「『脳腸相関(Gut-Brain Interaction)』の病気に鍼を考慮すべきタイミング」
著者のアンソニー・レンボ博士(Anthony Lembo, MD)は、ハーバード大学医学部教授で、過敏性腸症候群(IBS)や消化器の専門家であり、医学雑誌『ガストロエンテロロジー消化器学とペハトロジー肝臓学(G&H:Gastroenterology & Hepatology)』にインタビューを受けました。
以下、引用。
「インタビュアー:『脳腸相関(Gut-Brain Interaction)』のさまざまなタイプの障害を持つ患者に対する鍼治療の有効性に関するエビデンスは何ですか?」
「アンソニー・レンボ博士:『過敏性腸症候群』、『機能性ディスペプシア』、は、この分野で最も研究されてきた『脳腸相関』の障害です。以前の研究は小規模な単一施設試験に限られていることが多く、結果はまちまちでしたが、最近のエビデンスはより有望です。」
「中国で最近実施された大規模な多施設試験には、食事療法と 1 つの従来の薬物に反応しないことと定義される難治性『過敏性腸症候群』の患者 170 名が含まれていました。この研究では鍼治療の大きな利点が見つかり、4 週間にわたる 12 回のセッションで、偽鍼治療と比較して優れた結果が得られました。」
以上、引用終わり。
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2024年8月
「難治性過敏性腸症候群患者に対する鍼治療の有効性:ランダム化比較試験」
以下、引用。
「機能性ディスペプシアについては、3,097 人の患者を対象とした 24 件の試験のメタ分析により、鍼治療は症状を改善するだけでなく、患者の生活の質も大幅に改善することがわかりました。」
以上、引用終わり。
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2021年
「機能性胃腸障害に対する鍼治療」
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日本消化器病学会『機能性消化管疾患診療ガイドライン2021-機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版』の70ページに「FD の治療として,鍼灸療法は有用か?」のクエスチョンに、「鍼治療は有用であるとの報告がある」という回答があります。
日本消化器病学会『機能性消化管疾患診療ガイドライン 2020 ― 過敏性腸症候群(IBS)改訂第2版』80ページに「鍼治療(acupuncture)については複数の RCT,2 つのメタアナリシスで IBS,IBS-Dに対 する有効性が示されている」という記述があります。