株式会社 千乃

【科学の最前線:片頭痛と「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」と鍼灸メカニズム】

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【科学の最前線:片頭痛と「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」と鍼灸メカニズム】

【科学の最前線:片頭痛と「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」と鍼灸メカニズム】

2025年2月18日『ネーチャー』

「片頭痛は単なる頭痛ではない。根本的な考え方の見直しが10億人に希望を与える」

「片頭痛発作を予防したり緩和したりする薬は、一部の人にしか効果がありません。その理由を解明する研究が始まっています。」

以下、引用。

 

「ゲパント薬は『カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)』の活性を阻害するように設計されている。これらは、頭痛におけるCGRPの役割に関する数十年にわたる研究から生まれたもので、1980年代にスウェーデンのルンド大学の神経科学者ラース・エドヴィンソン(Lars Edvinsson)および共同研究者とともにこの研究を先導したロンドン大学キングス・カレッジの神経学者ピーター・ゴーズビーによると、まさに「実験室から臨床現場への成功物語」である」

 

「頭痛は、髄膜の侵害受容器と呼ばれる感覚神経が敏感になり、脳に痛みを喚起する情報を送ることで始まります。ゴーズビーの研究は、CGRP がこれらの侵害受容器を敏感にする重要な要因であることを示しました。片頭痛患者を対象にこのペプチドを阻害する薬を臨床試験したところ、頭痛の緩和と、時には発作の発症予防に効果があることが証明されました」

以上、引用終わり。

2018年 ラース・エドヴィンソン

「片頭痛の新たな治療法のターゲットとしてのCGRP - 研究室から臨床への成功」

以下、『ネーチャー』から引用。

「CGRP 遮断薬の成功から、CGRP を片頭痛の「要因 X」と見なしたくなる。しかし、他の要素が関係していることは明らかである。CGRP 遮断薬は一部の人々にのみ有効であり、いくつかの研究によると 5 人に 1 人程度である。」

以上、『ネーチャー』から引用終わり。

片頭痛に対しては、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)ターゲット療法が一般的であり、アメリカの頭痛学会は2024年に「第1選択肢」として推奨しています。

しかし、効くのは、5人に1人です。実は、この情報が、この論文を読んで、いちばん知りたかったことです。

以下、『ネーチャー』から引用。

 

「ゴーズビーは、CGRP 阻害剤のさまざまな結果は、片頭痛の生物学的理解に大きなギャップがあることを示していると語る。「これは、片頭痛の他の枠組みや経路を発見する必要があることを示しています」と同氏は語る。メイ氏も同意見だ。同氏は、片頭痛の新しいメカニズムを見つけるには、この分野で考え方を根本的に変える必要があると考えている。」

「「ほとんどの人の考えは CGRP で止まりますが、CGRP が唯一の答えではありません」。同氏によると、問題は、科学者が脳内で片頭痛発作がどのように起こるかを完全に理解していないことだという。」

「多くの科学者は、頭痛とCGRPに焦点を当てる分野から脱却する真剣な再考なしに、片頭痛の複雑さすべてを治療できるかどうか疑問視しています。」

以上、引用終わり。

これも2025年2月18日『ネーチャー』記事の貴重な情報です。

 

現在の『頭痛ガイドライン』はアメリカでも日本でも片頭痛に対して、CGRPターゲット薬を重視しています。CGRPターゲット薬は、CGRPと結合して血管の拡張を防ぐメカニズムです。

しかし、これは鍼灸師としての臨床的な実感と正反対です。鍼灸はすべての片頭痛に効くわけではないですが、ある程度は、効きます。鍼をすると、CGRPが放出され、毛細血管が拡張します。

 

鍼灸師としての臨床的実感と、CGRPターゲット薬のメカニズムは正反対です。

しかし、5人に1人しかCGRPターゲット薬が効かないとなれば、納得できます。

さらにCGRPターゲット薬を開発したピーター・ゴーズビー先生が「CGRP学説から脱却すべき」と考えています。

 これらの情報は、片頭痛の病理メカニズムと、片頭痛への鍼灸の効果のメカニズムを考える際に、非常に貴重な情報になると思いました。

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