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【科学の最前線:ハーバード大学のうつ病への赤外線療法】

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【科学の最前線:ハーバード大学のうつ病への赤外線療法】

【科学の最前線:ハーバード大学のうつ病への赤外線療法】

【科学の最前線:ハーバード大学のうつ病への赤外線療法】

20181222日『マサチューセッツ総合病院』

「うつ病研究は赤外線に注目」

ハーバード大学精神医学の准教授である、

パオロ・カッサーノ(Paolo Cassano, M.D, Ph.D)先生の研究の紹介です。

以下、引用。

「「脳は大量のエネルギーを必要とします」と、 マサチューセッツ総合病院精神科のうつ病・臨床研究プログラムの精神科医カッサーノ博士は言う。専門家は、うつ病の原因の1つは脳の代謝障害、つまり脳のエネルギー低下であると考えている。赤外線は脳細胞(ニューロン)を刺激してエネルギーを生成し、脳が正常なレベルで活動を行えるようにします。」

「フルスペクトル光線療法が季節性うつ病の緩和に役立つことを知った彼は、脳卒中、痛み、皮膚の老化などの症状の治療に使用されている赤外線を、投薬を嫌がる重度のうつ病患者に使うことを考えた。彼はマサチューセッツ総合病院ウェルマン光医学センターの専門家と協力し、重度のうつ病患者を対象に安全な赤外線装置をテストする研究を考案した。」

「初期の結果では大きな成果が見られました。重度のうつ病と診断された 21 名を対象とした小規模な試験では、不可視光療法を受けたほとんどの患者が、ヘッドセットを装着しながら光を受けない「疑似」治療を受けた患者と比較して、一連の治療中に気分が大幅に改善しました。」

以上、引用終わり。

201810月 パオロ・カッサーノ

「大うつ病の治療のための経頭蓋光バイオモジュレーション:ELATED-2パイロット試験」

 

「赤外線光および赤色光はシトクロム C酸化酵素によって吸収され、ミトコンドリア呼吸鎖を刺激することで ATP 産生の増加につながります。健康な被験者を対象とした研究では、赤外線光は、脳血流の増加と酸素需要の増加によって、脳の酸素化を改善したと考えられます。」

 

以下、『マサチューセッツ総合病院』の記事より引用。

「ジョーイというあだ名で知られる33歳の男性、シャラス・アピチャイニミッディーさんは、物事に対する興味と意欲を失ってカサノ医師の診察を受けた。彼はエネルギーがほとんどなく、一人でいることを好んだ。彼のうつ症状は、エネルギーを生成する細胞の一部であるミトコンドリアの障害であるMELAS複合体Iの欠乏の結果であった。ジョーイは計4回の目に見えない光の治療を受け、すぐに気分が良くなり始めました。気分が良くなり、「元気になった」と彼は言います。物事に対する意欲が増しました。」

「ジョーイの症例は、不可視光線療法がうつ病だけでなく、ミトコンドリア疾患に伴う気分の変化の治療にも役立つ可能性を示唆しているとカッサーノ博士は言う。近赤外線は、ミトコンドリア内のエネルギーの流れを制限する段階を回避し、細胞に十分なエネルギーを与える可能性がある。」

 

「脳の代謝を刺激すると、有害な酸化ストレスを軽減する抗酸化反応が引き起こされる可能性があるとカサノ博士は説明しています。脳内の細胞死や炎症も減少している。「これらすべてが脳障害を引き起こす原因となっている」とカサノ博士は言う。」

以上、引用終わり。

ミトコンドリアのエネルギー活性化と、血流増大と脳への酸素の供給です。

頭蓋に、赤外線光を照射すると、抗うつ作用があります!

わたしは週末ごとに、1時間から3時間ほど、歩いて日光を浴びています。運動と光線療法は精神衛生に良いと実体験で感じます。

パオロ・カッサーノ先生の研究は、鍼灸師にも役立ちます!

うつ病と、腰痛を併発した患者を対象とした、2018年の以下の論文です。

背中の膀胱経の部分と、大腿後面に赤外線照射をしたところ、抗うつ作用がありました。

ウツ症状と腰痛のある患者さんの、背中と大腿の膀胱経に置鍼しながら、赤外線をかけてリラックスしてもらうのは、普通に日本中の鍼灸院で行われていると思います。別に頭蓋に赤外線をかける必要はなさそうです。ツボや圧痛点で良いようです。阿是穴にお灸すれば、阿是穴に灸の赤外線がしみこみます。

2018年 パオロ・カッサーノ

「腰痛と同時性うつ病患者における光バイオモジュレーションの効果に関する症例対照シリーズ」

以下、引用。

「私たちの知る限り、これは偶発的な発見に基づいて、広範囲の背中の皮膚に照射された『光療法(赤外線+赤色光)』が腰痛を訴える被験者に抗うつ効果を発揮する可能性があることを示唆した最初の研究です。」

「興味深いことに、オーストラリアのグループも、大うつ病の治療に、経頭蓋ではないものの、レーザー近赤外線を経穴(acupuncture-points)に照射しています。」

「トルコのグループによるプラセボ対照ランダム化試験では、線維筋痛症の患者で大うつ病性障害ではない患者を対象に、少なくとも 11 個の圧痛点(tender points)に照射されたレーザー (904 nm) 光の効果を調べました。」

「これらの臨床効果は、経穴(およびおそらく圧痛点)が主要な神経束の上にあることが示されていることを考慮すると、末梢神経系と中枢神経系の光療法から生じる可能性があります」

以上、引用終わり。

 ハーバード大学精神医学のパオロ・カッサーノ准教授の上記の論文の記述を臨床に活かせるのは、プチうつと腰痛がある患者さんの腰の圧痛点やツボに鍼をして、置鍼中に赤外線をかけたり、お灸をする現代日本の鍼灸師だけです。

 

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