“かぜ”を引いているときは鍼灸治療を受けてもいいの?
「風邪を引いているときは鍼灸治療を受けてもいいのですか?」ということを聞かれる患者様の多くいます。
しかし、その答えは風邪の時期にもよります。
一般的に発熱、関節痛、寒気、咳などの症状が多い時には安静が必要です。
西洋医学的にも風邪のウイルスに対する治療はなく、風邪のそれぞれの症状を抑える薬で対症療法がほとんどです。
では何故鍼灸が昔から風邪の治療や予防として用いられているかと、鍼灸治療は、風邪の症状緩和や予防に効果的とされています。その効果は、次のようなものがあります。
- 免疫力を高めることで、自然治癒力を高め、風邪症候群やウイルス感染症に対する抵抗力を強化する
- 身体のバランスを整えることで、交感神経・副交感神経のバランスを調整し、免疫系の働きを活性化させる
- 喉の痛みや咳、頭痛、倦怠感などの風邪の症状を緩和する
鍼灸治療は、経絡(エネルギーの流れ)に沿った特定のツボを刺激して、体内のエネルギーバランスを整えます。また、鍼を刺すことで身体が「異物が入ってきた」と認識し、血行が促進されて免疫を担当する細胞のバランスが整います。
鍼灸治療の効果は、およそ1~2週間持続するので、週に1回ほどの鍼灸治療をすることで風邪の症状の早期の改善に繋がります。