鍼灸は無形文化遺産の一つ
「ユネスコの『体にいい』無形文化遺産5選、健康飲料『ジャムゥ』ほか、保護される伝統医療」という記事がYahooニュース/National Geographicのサイトに掲載されていました。(Yahoo / National Geographic 2024.9.16)
文化遺産は、遺跡や建造物のようないわゆる有形の文化遺産に加えて、伝統的な音楽、舞踊、演劇、工芸技術といった無形の文化遺産も含まれます。
無形文化遺産は、有形の文化遺産と同様にその国の歴史、文化、生活風習と密接に結びついた重要な文化遺産です。
例えば日本の「無形文化遺産」としては、外務省の資料によりますと、登録件数はかなりあります。
2008年に指定された能楽、2009に指定された雅楽、また、2013年には「和食」も無形文化遺産に指定されています。
今回の記事では、ユネスコの『体にいい』無形文化遺産5選ということで、次のものが紹介されています。
・ジャムゥ、インドネシア
・ヨガ、インド
・鍼(はり)、中国
・マッサージ、タイ・サウナ、フィンランド
ジャムウという言葉はジャワ語で、「植物の根や葉などから作られた薬」という意味で、生薬製剤を含めた植物起源の医薬品の総称です。
インドネシアの伝統医学の代名詞にもなっているようです。
それ以外はおなじみのものです。
そして、鍼も含まれています。
起源が中国なので「中国」となっていますが、日本や韓国、アジアで広く広まっています。
生命力の流れの滞りを取り除き、心と体の健康を取り戻すことを目的としている、といわれています。
その効能については次のように書かれています。
鍼灸師は通常、5本から20本の細い鍼を患者の皮膚の経穴(けいけつ、ツボ)に刺入(しにゅう)することで、片頭痛、筋肉痛、呼吸器疾患から生理痛まで治療する。鍼治療によって、いわゆる「幸せホルモン」の1つであるエンドルフィンが分泌されるという研究もある。
鍼灸もこれまでに、さまざまな実験がなされてきて、最近では鍼灸によって「幸福ホルモン」が分泌されることが多種の研究結果によって解明されてきています。
現在、鍼灸はアジアだけではなく、欧米をはじめ世界各国でその有利性が認められ鍼灸の施術希望される方も増加しています。