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鍼灸のツボとはどのようなものか?

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鍼灸のツボとはどのようなものか?

鍼灸のツボとはどのようなものか?

 鍼灸のツボ(経穴)は、伝統中国医学に基づくもので、体のエネルギー(気)が流れる経絡に沿った特定のポイントです。これらのツボに鍼や灸を施すことで、体のバランスを整え、様々な症状を改善しようとするのが鍼灸の基本的な考え方です。

ツボの概念としては、体の経絡上に位置するポイントで、エネルギーの流れ(気)や血流が集まる場所とされています。経絡とは、体内のエネルギーが流れる経路であり、ツボはその経路の交点や変化点に位置していると考えられています。

 

組織学的な視点では、ツボが存在する具体的な組織学的な根拠については、現代医学的な見地から見ると、ツボの位置には特定の組織学的特徴が存在します。

鍼灸のツボが持つ独自の受容器(レセプター)についての具体的な科学的証拠はまだ限られていますが、ツボには、通所の皮膚より多種のセンサーが多く存在していて圧痛や硬結などの反応が出やすいところといえるでしょう。

一般的な皮膚組織に比べて、ツボが特に異なるとされる点は以下のようなものがあります。

 

例えば、皮膚下に存在する神経終末や感覚受容器(メカノレセプターなど)が高密度であるとされることがあります。これがツボの刺激が強く感じられる理由とされることもあります。

血管の分布でもツボが位置する場所には血管の分布が異なることがあります。特に、ツボ周辺には毛細血管が集まりやすい場合があります。血流の変化が鍼灸治療の効果に寄与している可能性もあります。

 

筋膜との関係においてツボは筋膜や筋肉との関連もあると考えられることがあります。筋膜の緊張がツボの効果に影響を与えるとする見解もあります。

 

受容器の種類: ツボには触覚受容器(メカノレセプター)や温度受容器が多く含まれていますが、これがツボの特異性を示すものかどうかは更なる研究が必要なところです。

 

現代医学の視点

現代医学では、ツボの存在や効果についての明確な組織学的証拠は少ないものの、鍼灸が持つ生理的効果については一定の研究成果があり、例えば神経系や血流の変化が治療に寄与しているとされています。しかし、ツボの具体的な構造的特異性やレセプターの違いについての科学的な理解はまだ進行中の研究領域です。

鍼灸のツボがどのように作用するかを理解するには、今後も基礎研究と臨床研究が重要です。

それらのツボを刺激して脳にはどのような変化をもたらすか

鍼灸のツボを刺激することが脳に与える影響については、近年の神経科学的研究によっていくつかの重要な知見が得られています。鍼灸のツボに対する刺激が脳に及ぼす影響は、主に以下のようなものです:

 

1. 脳の活動の変化

鍼灸刺激が脳の活動に及ぼす影響は、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)やPET(陽電子放射断層撮影)などの画像診断技術を用いた研究によって示されています。鍼灸が施された部位によって、以下のような脳領域が活性化されることが確認されています:

疼痛処理に関与する領域: 鍼灸が疼痛緩和に有効であることが多いため、痛みを処理する脳の領域(例:前帯状皮質、脳幹、視床など)が調節されることがあります。

感情とストレス管理に関与する領域: 鍼灸はストレスや不安の軽減にも関連しているとされ、扁桃体や前頭前皮質などの感情調節に関与する領域が影響を受けることがあります。

内分泌系の調節に関連する領域: 視床下部などの内分泌系調節に関与する脳の領域も、鍼灸によって影響を受けることが示唆されています。

 

2. 神経伝達物質の変化

鍼灸による刺激は、神経伝達物質やホルモンの分泌に影響を及ぼすことが報告されています。特に以下のような物質が関与しています:

エンドルフィンとエンケファリンなどの物質で鎮痛作用をもたらすこれらの物質は、鍼灸の刺激によって分泌が促進されることがあります。

セロトニンやノルアドレナリンなどのホルモン作用で気分の調節やストレス管理に関与するメンタルコントロールなどもこれらの神経伝達物質も、鍼灸刺激によって変化することがあります。

 

3. 神経回路の可塑性

鍼灸によって脳内の神経回路が再編成されることが示唆されています。これを「神経可塑性」と呼び、鍼灸が慢性疼痛やリハビリテーションの過程で神経回路の機能を改善する手助けになる可能性があります。

 

4. 交感神経と副交感神経のバランス

鍼灸は自律神経系のバランスに影響を与えることがあります。具体的には、交感神経(ストレス反応)と副交感神経(リラックス状態)の調節が行われ、ストレスの軽減やリラクゼーションを促進します。

 

5. 免疫系への影響

脳内の免疫系にも影響を与えることがあります。鍼灸が免疫系の機能を調節し、体内の炎症反応や免疫応答を改善することがあるとされています。

これらの変化がどのように相互作用し、鍼灸の効果を引き出しているのかについては、さらに詳細な研究が必要ですが、現在のところ、脳の活動や神経伝達物質、神経回路の変化が鍼灸の作用メカニズムに関与していることは明らかです。

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