鍼治療が脳を刺激して知能を高めるか - ベトナム
中国のクリニックは鍼治療が脳を刺激して知能を高めると主張」という記事がベトナムのオンライン新聞のサイト「VNエクスプレス(VnExpress)」に掲載されています。(VnExpress 2024.6.21)
一般的に鍼灸治療は、鍼や灸を使って経穴(ツボ)に刺激を与え、自然治癒力や免疫力を高め、健康なからだを目指す、とされています。
そのため、鍼灸治療が知能を高める直接的な効果はないと考えられています。
確かに、頭部への鍼灸刺激によって、頭部周辺の血流改善や、刺激による意識への影響は期待できるという考察も可能です。
しかし、知能に影響するかどうかは疑問があります。
今回の記事では、中国東部の病院が、頭部鍼治療が知能を高め、記憶力を向上させると主張する診療所を開設したと書かれています。
そのことが書かれている部分を日本語に訳しますと次のような内容です。
・同クリニックの鍼灸師、洪守海氏は次のように話しています。
・「鍼治療は頭部を刺激することで細胞を活性化し、その活動を高める。」
・「簡単に言えば、鍼治療はこのようにして知能を高める」
・そのようにサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙は報じた
ツボとしては、百会(ひゃくえ)、四神総(ししんそう)、風池(ふうち)などが挙げられています。
今までの研究ですと、ツボ刺激を与えることによって脳へ血流量の増加、酸素の供給増加、また、脳波の変化などから考察すると脳の活性化はされています。