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鍼灸が重症筋無力症の症状緩和の可能性 - アメリカ

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鍼灸が重症筋無力症の症状緩和の可能性 - アメリカ

鍼灸が重症筋無力症の症状緩和の可能性 - アメリカ

「鍼灸は重症筋無力症の症状を緩和する可能性がある」という記事がアメリカのフロリダ州の出版社「BioNews」系列の「重症筋無力症ニュース(myastheniagravisnews.com)」に掲載されています。(myastheniagravisnews.com 2024.5.14)

 

重症筋無力症は、免疫機能の異常によって生じる自己免疫疾患で、神経と筋肉の接合部(神経筋接合部)において、筋肉側の受容体が自己抗体により破壊される疾患です。

これにより、全身の筋力低下や疲れやすさがおこり、体のあちこちに影響が出る病気です。

 

全身の筋肉に影響が出うるので、瞼が下がったり複視になったり、嚥下や呼吸に問題が起こることがあります。

現在の主流の治療としては神経から筋肉への信号伝達を増強する薬が使われます。

 
今回の記事では、重症筋無力症について、標準的な治療とあわせて鍼灸治療を加えることで、その症状を効果的に緩和させる可能性がある、という内容です。

 

中国の研究によると、鍼灸治療によって重症筋無力症の臨床スコアの大幅な改善があったようです。

しかしながら、別の尺度においては、西洋薬のみのグループと、西洋薬+鍼灸治療のグループとで、有意な差はなかったと記事では書かれています。

そのことが書かれている一部を下記に引用いたします。

要点は次の通りです。

・伝統的な中国療法は相対的な疾患の重症度の尺度であるMG臨床絶対スコアの大幅な改善につながった

 

・ただしMG定量的スコアと呼ばれるMG重症度の別の尺度では、2つの治療グループ間に統計的に有意な差は示されなかった

つまり、鍼灸を加えたことである尺度では効果がみられたけれども、別の尺度では両者に差が無かったということです。

 

鍼灸治療が加わったことでどれだけの効果があったのか、また、被験者が「鍼灸治療をしてもらっている」という思い込みによる効果(プラセボ効果)による効果がどれだけの影響があったかがわからない、ということです。

 
 

体内の自律神経や調節機能、免疫機能などの働きに刺激を与えるといわれる鍼灸治療では、体内の働きを利用して症状の改善を目指すことが期待されます。

鍼灸の効果が研究結果で示されるにはまだまだ課題が多いかもしれませんが、鍼灸が今後ますます難病の症状緩和に貢献できるようになる可能性もあると考えられます。

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