吸い玉（カッピング）の効果についての説明

　吸い玉は、古来から使われてきた伝統的な治療法です。これは、ガラスや竹などで作られたカップを皮膚上に置き、空気を抜いて皮膚を吸い上げることで行います。この治療法は、筋肉の緊張をほぐしたり、血液やリンパの流れを改善したりする瘀血（おけつ）のに役立ちます。これにより、痛みやこわばりの緩和、さらには体のバランスの回復が促進されることがあります。簡単に言えば、吸い玉は体の不調を改善する治療として使われています。

 

　吸い玉療法の効果について、科学的なエビデンスについてはいくつかの研究や臨床経験から、以下のような効果が報告されています。

 

　吸い玉を行うことで、皮膚と筋肉の間にできる負圧が、筋肉の緊張を和らげる筋肉の緊張緩和の効果があると考えられています。これにより、緊張性頭痛や筋肉痛の緩和に役立つとされています。

吸い玉をすることで、皮膚の下にできる吸い上げられた空間に血液が集まりやすくなります。これにより、血液循環が改善され、組織への酸素や栄養分の供給が増加し、修復や癒しのプロセスが促進される可能性があります。

 

　吸い玉をすることで、リンパ管の流れも改善されると考えられています。リンパは体内の老廃物や毒素を排出する役割を果たしており、その流れが改善されることで、身体のデトックス効果が期待されます。

吸い玉は、身体に対する刺激を通じて、自律神経系を調整する働きがあるとされています。これにより、ストレスや不安の緩和、睡眠の質の向上などが期待されます。
ただし、吸い玉療法が全ての人に適しているわけではなく、個々の状態や体質によって効果が異なることがあります。また、専門家の指導のもとで行われることが重要です。

カッピング（吸い玉）がお尻に行われた場合、血液の成分やリンパの流れについての科学的な研究は限られていますが、一般的な理解と臨床経験から、以下のような変化が報告されています。

 

1.血液の成分の変化
カッピングが行われると、皮膚とカップの間にできる負圧の影響で、皮膚の下の毛細血管や血管が拡張します。これにより、血液の流れが増加し、その部位の血行が改善されます。
一部の研究では、カッピング後に血液中の一部の成分、特に炎症マーカーや免疫関連物質のレベルが変化することが示唆されています。例えば、炎症が軽減されるとされるサイトカインのレベルが変化することが報告されています。

 

2.リンパの流れの変化
カッピングによって生じる皮膚と筋肉の間の負圧は、リンパ管の拡張やリンパの流れを促進すると考えられます。これにより、リンパ液の流れが改善され、老廃物や毒素の排出が促進されるとされています。
カッピングが行われた部位のリンパ節において、リンパ球や他の免疫細胞の活性が増加するという報告もあります。これは、免疫系の活性化がリンパの流れの改善と関連している可能性があることを示唆しています。

 

　昔から行われている瘀血（おけつ）治療の吸い玉（カッピング）は民間療法として長い間健康法として行われ来ました。

　東洋医学の鍼灸との併用でより効果がよくなります。
病院での検査でも異常がない体調不良には鍼灸と水玉の治療で体質の改善、免疫力を高める治療をしてみませんか？