吸玉(カッピング)について
吸玉療法はカッピングとも呼ばれ、東洋医学や伝統的な民間療法に由来する治療法の一つです。吸引カップを皮膚に置き、真空を作って皮下の組織を引き上げることで、血行促進や筋肉の緊張緩和を目的としています。
いわゆる汚れている血液の瘀血(おけつ)を体の深部から浅部に引き出して、体外に排泄する効果があります。
カッピング療法は、以下のような症状や疾患に対して効果的です。
筋肉痛や筋肉の緊張緩和効果
カッピングは筋肉の緊張を和らげ、筋肉痛の緩和に役立ちます。スポーツ選手やフィットネスなどのアスリートができるだけ早く筋肉の疲労回復を促進するために使用されることがあります。
関節痛や関節炎
カッピングは関節痛や関節炎の症状を和らげるのに使用されることがあります。局所的な血行促進によって、関節周囲の炎症を軽減する助けになります。
慢性的な疲労やストレス軽減
カッピングはリラクゼーションを促進し、慢性的な疲労やストレスの軽減に役立ちます。
呼吸器系の疾患
カッピングは、風邪、咳、気管支炎などの呼吸器系の疾患に対しても使用されることがあります。特に背中や胸部にカッピングを行い、気道を広げることで呼吸が楽になるとされています。また、代謝を促進するため、風邪の予防など免疫力を向上する効果もあります。
消化器系の不調調整
カッピングは、消化器系の不調や胃腸の問題に対しても一部で使用されます。背部にカッピングを行うことで、内臓の働きを活発化する効果が期待されます。
体質改善効果
カッピング施術を定期的に行うことによって、体質を改善することができて、虚弱な体質やアレルギー体質、敏感体質の改善が期待できます。
ただし、カッピング療法は安全性や効果については科学的に十分に検証されていない部分もがありまが、効果を認める方は施術を希望されることが多く、鍼灸と併用することによってより効果です。