20分の鍼灸治療で慢性疼痛を軽減 – スペイン
スペインの研究で20分間の鍼治療の継続が慢性疼痛障害の線維筋痛症の症状を軽減するという記事が、アメリカ「TECH TIMES」のサイトに掲載されていました。
「TECH TIMES」はアメリカのニューヨーク発信のニュースサイトで、最新のテクノロジーを始め社会や文化、医学情報などを取り上げているメディアです。
このサイトに、鍼治療の研究に関する情報がありました。
2021 年 9 月に最新の知識を更新した後、スペインで実施された具体的な研究については知りません。ただし、鍼治療は世界中のさまざまな研究で線維筋痛症の潜在的な治療法として研究されています。
以下が文献の訳です。
線維筋痛症は複雑で慢性的な痛みの状態であり、管理が困難な場合があります。いくつかの研究では、鍼治療が線維筋痛症の特定の人に症状を軽減する可能性があることを示唆しています。鍼治療では、体の特定のポイントに細い針を挿入して、エネルギーまたは「気」の調整をします。
痛みの管理と全体的な健康に潜在的な利点があると考えられています。
鍼灸治療と線維筋痛症に関する研究には通常、痛み、疲労、その他の症状に関連する症状を軽減する効果の評価が含まれます。これらの研究の結果はまちまちで、痛みの軽減や生活の質の向上という点で前向きな結果を示唆するものもあれば、重大な効果が見出されないものもあります。
鍼灸治療に対する個人の反応は異なる可能性があり、その有効性は使用される特定の技術、鍼灸師のスキル、個々の患者の特性などの要因に依存する可能性があることに注意することが重要です。さらに、線維筋痛症に対する鍼治療の長期的な効果については、現在研究が行われている分野です。
線維筋痛症の患者の慢性の痛みが軽減できたそうです。
※fibromyalgia ・・・ 線維筋痛症 (略FM)。 全身に激しい痛みが生じる疾患。
鍼灸治療の効果の一つとして、鍼灸は筋肉のこわばりや緊張を緩めることができると言われています。
そのような作用が慢性の痛みを軽減させたのかもしれませんね。
また、鍼灸が緊張を和らげることに効果的だとすると、脳をリラックスさせる効果があることから、疲労や、うつ症状などにもいいということが想像できます。
線維筋痛症の原因やメカニズムは、まだまだ解明されていないようですが、鍼灸が脳に働きかけ、エンドルフィンという鎮痛ホルモンの分泌を促進するということが解明されています。
ただ、ストレスや生活習慣の乱れが増悪因子になると考えられます。
そのような時に、鍼灸治療がより人々の健康に役立っていけるといいですね。