多くの米国メディアが、小児に対する鍼灸治療の安全性を明らかにした
医学誌「Pediatrice」 医道の日本より
米国のテレビ、新聞などが各種のメディアは11月21日付の記事で、小児に対する鍼治療を取り上げた論文を系統レビューした結果、鍼灸治療そのものが重大な副作用をもたらしていないことが明らかになったことを報じました。
記事が取り上げたのは、医学誌「Pediatrice」最新号に掲載された研究です。記事によれと、カナダのアルバータ大学の研究チームが過去60年分の小児に対する鍼治療の論文を検証し、鍼治療と副作用(逆作用)の関連性ついて調べたということです。
その結果、鍼灸治療によって引き起こされたとみられる279件の逆作用が同定され、うち253件がごく軽症の副作用で、25件が基準に満たない鍼治療の技術によるものだったと紹介しています。また、それらの逆作用は内出血、出血、症状悪化が含まれているが、深刻な副作用はすべて施術者の医療過誤によって引き起こされおり、十分にトレーニングや教育を受けた鍼治療家によって施術を受ける限り、全く安全だとも述べています。