たには会関東支部 研修会
宇宙鍼灸科学研究会の狙いと課題
-鍼灸の宇宙利用を目指す-
明治国際医療大学 臨床鍼灸学教室 准教授 今井賢治
鍼灸治療は、物理刺激療法のひとつとして、循環動態の改善や、疼痛の緩和、乗り物酔いの予防と軽減、内臓機能の調節、筋緊張の緩和、免疫能の改善、ストレスの軽減などに応用されている。これらは、宇宙医学における生体変化と非常に近いものである。そのため、鍼灸治療により、宇宙飛行士が遭遇する医学的なリスクを軽減したいと考えて、宇宙鍼灸科学研究会を発足させた。本研究会の活動を通して、宇宙における鍼灸治療の応用を目指すとともに、地上での鍼灸治療の医学利用を加速させたいと考えている。
今回の講演では、当研究会の具体的な狙いから、ミッション案作成の考え方、今後の課題、この活動を通して得られる成果の可能性、などを研究事例とともに紹介する。
平成22年12月5日 渋谷T’sフラッグ