腰痛の基本的原因
我々、現代人の天敵と言っても過言ではない腰痛。今や現代病の一つとも言われています。
この痛みや苦痛に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
そもそも腰痛が起こる原因は何なのでしょう。
腰痛は現代病とも言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
実は、腰痛が起こるようになったと言われているのは人類が二足歩行を始めたときからなのです。
四足で歩行する動物には腰痛は存在しないと言われています。
四つん這いで歩くという行為が体にかかる負担を分散させ、体全体のバランスを整えているからです。
やがて人類は進化し、二足歩行になりました。そのため私たちは、下半身だけで体を支えるようになったのです。
これは、四足歩行であったときに比べると倍以上の負担が下半身にかかるのです。
特に腰というのは、体を支える中心部とも言われております。
そして、私たちの体は想像以上の負担と苦痛を強いられることになったのです。
このように長い歴史のある腰痛ですが、昔は今に比べて腰痛に悩まされていた人は少なかったようです。
それは、何にでも手間暇かけてほとんどのことを自分の力で行なっていたからであると言われています。
長い距離であっても自分の足で歩き、家事や肉体労働をこなすことで腰を鍛えていたからです。
そのため腰痛に悩まされている人はそれ程までに多くなかったようです。
現代では、世の中は便利になり過ぎているため、到るところに腰痛の原因があると言われています。
ほとんど歩く必要なく目的地に着くことができる交通機関の発展。
自らの手で洗濯をしなくても全自動洗濯機が洗濯を行なってくれたり、お風呂を沸かすのが簡単になったりなどの家事の簡略化。
パソコンをはじめとするコンピューターの進化など・・・私たちのこの便利な生活が腰痛持ちの人々を増やしているのです。
ストレッチやヨガなどといった腰痛予防の対策のたくさん謳われてはおりますが、腰痛とは縁のなかった昔の人々の暮らしを参考にし、いま一度、自分の生活を見直してみるのもいいかもしれません。
東洋医学の鍼灸治療で腰痛の治療と未病の予防に心がけてみてはいかがですか?