がん患者の2人に1人が補完代替医療を利用
鍼灸の役割にさらなる期待が高まる・・・朝日新聞2008/3/30
3月30日付けの朝日新聞で「がん補完医療広がる」と題し、国立がんセンター中央病院の緩和医療支援チームが取り上げられた。 同紙によると日本のがん患者の2人に1人が鍼灸などの伝統的治療や健康食品など、いわゆる補完代替医療(CAM)を利用しているという。そういった患者のニーズを先取りする形で、国立がんセンター中央病院では20年ほど前から入院・外来患者に鍼灸治療をしており、がん専門病院の中でもまだほとんど取り入れていない鍼灸を、緩和ケアに利用しているとのこと。
主治医と連携し、抗がん剤の副作用による吐き気や寝たきりの人が筋の痛みを訴えるときなど、鍼灸治療を行なっているという。同チーム管理者の山下直人手術部長は、抗がん剤の副作用であるしびれに西洋医学は対処できないが、疼痛にはモルヒネなどの薬剤と鍼を併用すると効果的だとして、鍼治療の効果を高く評価している