耳鳴りの鍼灸治療
2025/07/24
当院に訪れる患者様の訴えで首や肩凝りが酷く、頭痛やめまい、耳鳴りを訴えて鍼灸を希望される方が多くいます。
ほとんどの方は整形外科、耳鼻咽喉科などで診察を行い、「首肩の凝り方の症状でストレートネックが原因ですね。」と筋弛緩剤、ビタミンB12、湿布などの薬の処方となっています。
しかし、患者様としては辛い症状に変化がなくて鍼灸を希望される方が多くいらっしゃいます。
首、肩等の凝りが原因の、特に「頚性体性感覚性耳鳴り」についての最新メカニズムと鍼灸治療の有用性についての解説致します。
現在での最新メカニズム
1. 椎骨動脈・交感神経への圧迫と血流低下
首の後頭部にある大後頭直筋・上・下頭斜筋後頭下三角筋群や肩甲挙筋などの緊張が強まると、椎骨動脈を圧迫・牽引し、内耳の血流が慢性的に低下することが大きな原因の一つです。
2. 体性感覚と聴覚の中枢交差
顔面・頚部など特定部位の体性感覚入力(筋・皮膚刺激)が、脳内において聴覚野や情動系へ影響し、耳鳴りを抑制または増強することが確認されており「耳鳴反応点」と呼ばれる特定経穴がこれに関連し、これを刺激すると音の大きさや質感に変化が出ると報告されています 。
3.ゲートコントロール機序
首肩のトリガーポイントへの鍼刺激が、筋からの求心性信号を抑制し、脳の過剰な興奮を鎮めることで耳鳴りが軽減する研究報告があります。
4. 自律神経調整とリラクゼーション効果
胸鎖乳突筋の緊張が星状神経節を圧迫し、交感神経優位の状態を作り出すことで耳鳴りを悪化させるとういう研究もありますが、鍼灸治療はこれを緩和し、副交感神経を優位にしてリラクゼーション作用をもたらします。
頚性体性感覚性耳鳴りでは、筋緊張から血流障害、体性感覚–聴覚–自律神経連関による耳鳴り発生メカニズムが明らかになってきました。そのメカニズムに沿った鍼灸治療は、臨床例や基礎研究で効果が期待できる。補助的な治療としては有用性が示唆され、専門医との連携下での適切な取り入れが望まれます。
新中野國安鍼灸整骨院にも長時間のデスクワーク、過度のストレス、生活習慣などによる慢性的な首肩凝りによる頚性体性感覚性耳鳴りでお悩みの患者様の鍼灸治療で有効な症例も多くあります。
もし、このような症状でお悩みの方は早期の鍼灸治療が有効なので、できるだけ早めにご相談してください。


