【肩こりの最前線:僧帽筋・菱形筋ファシア】
2025/07/16
2024年4月8日
「筋・筋膜性疼痛症候群への僧帽筋・菱形筋プレーン・ブロック」
肩甲骨間の慢性疼痛で、筋・筋膜性疼痛症候群です。
僧帽筋・菱形筋の間のファシャに注射して、疼痛が改善しました。
以下、引用。
「コンセンサスは、緊張した筋バンド、過敏点、関連痛の存在という3つの臨床基準に基づいています」
以上、引用終わり。
僧帽筋下部線維は肩甲棘から、第12胸椎に走行しています。
大菱形筋は第1~第4胸椎棘突起から肩甲骨内側縁に付着しています。
ちょうど、ツボでは膏肓あたりは肩こりが出やすいです。
同時に、気胸のリスクがある「聴診三角」があります。
僧帽筋の下部線維、肩甲骨の内側縁、広背筋の上縁で形成されます。
肩甲骨内側縁は、触診しにくいですが、肩甲棘の内縁は簡単に見つかります。母指をペタっと肩甲棘内側縁に密着させ、外から内に菱形筋をひきはがすように触診すると、内から外に戻る際に肩甲骨内側縁の骨を感じることができます。この要領で肩甲骨内側縁を下角まで触っていくと、突然、筋肉が薄くなり、肋骨が触れる部分があります。ここが気胸のリスクがある「聴診三角」です。
わたしは自分が指導している鍼灸初学者の方には、最初に「聴診三角」をメディカルマーカーなどで書けるようにしていただいています。骨の触診や筋肉の触診などの基本ができているか、どうかが分かります。
大菱形筋の刺鍼の危険深度は19mmという研究があります。寸3(40mm)の鍼では、半分の20mm刺入すると、危険深度を超えています。さらに押手の垂直圧が強い場合は10mm沈み込むという研究もあります。しかし、10mm以上入れないと僧帽筋の下の菱形筋には刺入できないと思います。大菱形筋の膏肓への刺鍼は、わたしは得意ですが、初学者の方は、かならず技術的に出来る方に見ていただいている状態で技術的習得をしたほうが望ましいです。
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2021年「ドライニードリング中の気胸リスクを低減するための人体計測学的特徴に基づく大菱形筋と胸膜深度の予測モデル」
※「一般的に、大菱形筋深度限界に到達し、胸膜通過リスクを低減するためには、最大19mmの挿入が推奨される。」
肩こり、首の凝りには鍼治療やファシアスリックテクニック(グラストンテクニック)というファシアに働きかける施術をうまく使うと筋膜からくる痛みや障害に効果的な治療といえます。


