【鍼灸研究最前線:韓国の国民健康保険ビッグデータによるパーキンソン病研究】
2025/06/10
2025年4月22日 韓国・慶熙大学
「韓国の健康保険請求データを用いた、鍼治療への曝露と特発性パーキンソン病の臨床転帰との関連性に関する全国規模の後ろ向きコホート研究」
以下、引用。
「韓国では、鍼治療は国民健康保険(NHI)の対象であり、請求データはデジタル化されているため、特定の疾患グループの予後に対する鍼治療の影響について、国家レベルでコホート研究を行うことが可能である」
「鍼治療群の死亡リスクは0.887(95%信頼区間:0.813-0.967)であり、有意に低い死亡リスクを示しました。腫瘍および消化器疾患による死亡も鍼治療群で低かったです。」
以上、引用終わり。
2012年から2016年の間に、199,462人が新たにパーキンソン病と診断されました。そのうち、47,549人が障害等級を有し、62,747人がPDの初回診断から6か月以内に鍼治療を受けていました。
実験対象は診断後1年以内に6回以上鍼治療を受けたヒトなので、診断後1年以内に1回から5回のヒトは除外し、鍼治療グループは6394人でした。対照群と比較して、死亡率は0.887と有意に低い死亡リスクとなりました。
消化器疾患と腫瘍で有意差がみられたことも面白いです。
韓国でも鍼灸の有用性が強調され、多くの研究結果や臨床データが確立されてきています。また、最近パーキンソン病が増加する中、鍼灸の有用性の報告が増えているのは有難いことです。


