鍼灸が免疫力を高める理由 國安鍼灸整骨院 鍼灸師 國安姫気
2024/12/26
鍼灸が免疫力を高める理由を素人にも分かりやすく説明します。
血行促進
鍼灸は体のツボに針を刺したり、お灸を使ったりすることで、局所は勿論のこと、身体全身の血行を良くします。血液がよく流れることで、免疫細胞(白血球など)が体中に届きやすくなり、免疫機能が活発に働くようになります。
ストレス緩和
鍼灸はリラックス効果も大変期待できます。ストレスが溜まると免疫力が低下しやすくなるため、鍼灸によってストレスが減ることで、免疫力が自然に高まります。
自律神経の調整
鍼灸は自律神経のバランスを整えることができます。自律神経が乱れると、免疫機能がうまく働かなくなりますが、鍼灸によって自律神経の調整が行われ、免疫力が向上します。
炎症を抑える
鍼灸には炎症を抑える効果があると言われています。体内で炎症が起きると免疫が過剰に働き、逆に免疫力が低下することがありますが、鍼灸で炎症を抑えることで、免疫力が正常に保たれます。
このように、鍼灸は体の調子を整えることで、免疫力を高める働きがあるとされています。
特にお灸が特に免疫力を高める効果とは?
お灸が特に免疫力を高める効果について説明します。
温熱効果による血行促進
お灸は温かい熱を使う治療法で、体の深部まで温めます。温かさが血液の流れを良くし、免疫細胞(白血球など)が全身に届きやすくなります。これにより、体の免疫システムが強化され、病気に対する抵抗力が高まります。
ツボ刺激による免疫機能の調整
お灸は特定のツボに熱を加えることで、その部位のエネルギーの流れを調整します。免疫力が低下している時に、特に免疫力に関わるツボ(例えば、肩井、太衝、合谷など)にお灸をすることで、免疫機能を活性化する効果があるとされています。
自律神経のバランスを整える
お灸はリラックス効果も高く、ストレスを和らげる作用があります。ストレスが溜まると自律神経が乱れ、免疫力が低下しやすくなります。お灸によって自律神経のバランスが整うことで、免疫力が正常に保たれ、体が病気に強くなります。
炎症を抑える作用
お灸には、体内の炎症を抑える作用もあります。炎症が過剰になると免疫システムが正常に働かなくなることがありますが、お灸は炎症を適切に抑え、免疫系が効率よく働く環境を整えます。
これらの効果によって、お灸は免疫力を高める自然療法として利用されています。当院ではセルフケアとして、ご家庭で手軽にできるセルフ灸を推進しています。
免疫力を高めることが特に重要な疾患には、以下のようなものがあります。
風邪やインフルエンザ
風邪やインフルエンザなどのウイルス性の感染症にかかりやすい場合、免疫力を高めることは予防や回復を助けます。免疫がしっかり働くことで、ウイルスに対する抵抗力が強化され、感染症を防ぎやすくなります。
アレルギー疾患
花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患では、免疫システムが過剰に反応することが問題となります。免疫力を適切に調整することで、過敏反応を抑え、症状の緩和や予防に繋がることがあります。
自己免疫疾患
リウマチや多発性硬化症、膠原病(例えば、全身性エリテマトーデス)などの自己免疫疾患は、免疫システムが自分の体の細胞を攻撃してしまう疾患です。免疫機能のバランスを整え、過剰な免疫反応を抑えることが治療の一環として重要です。
がん(癌)
がん細胞は免疫システムによって監視され、排除されることが多いため、免疫力の低下はがんの進行を助長する可能性があります。免疫力を強化することで、がんに対する防御力を高め、治療効果の向上や再発予防に繋がることがあります。
慢性疲労症候群
慢性的な疲れや体調不良を引き起こすこの疾患では、免疫力の低下が関与していることが多いです。免疫機能を高めることが、症状の改善や回復を促進することが期待されます。
HIV/AIDS: HIVは免疫システムを直接攻撃するウイルスで、免疫力が低下するとさまざまな感染症や合併症にかかりやすくなります。免疫力を強化することは、感染症への抵抗力を高め、病気の進行を遅らせるために重要です。
感染症全般
結核や肺炎、尿路感染症など、様々な細菌やウイルスによる感染症も免疫力が低いと発症しやすくなります。免疫力を高めることで、感染症の予防や治療を支援することができます。
これらの疾患では、免疫力が低下したり、バランスが崩れたりすることが問題となるため、免疫力を高めることが治療や予防の一環として非常に重要です。免疫力を高める方法としては、十分な栄養や休息、適度な運動、ストレス管理、鍼灸やお灸、などの利用などが考えられます。