難病リウマチでの薬漬け脱却のために鍼灸 - 現代ビジネス
2024/11/07
「『難病リウマチで薬漬け』脱却を目指して東洋医学に通いまくった結果」という記事が講談社の現代ビジネスのサイトに掲載されていました。
リウマチは自己免疫疾患・膠原病のひとつで、女性に起こりやすい病気です。
自己免疫疾患ですので、体の免疫機能が過剰になります。
人間がもともと持っている免疫系には、異物を認識し排除するためのメカニズムが存在します。
しかし、なんらかの原因で自分自身の正常な細胞や組織を攻撃してしまう病気が、この自己免疫疾患であり、リウマチはその一つです。
免疫が過剰に働いてしまいますので、治療薬としてはその働きを抑える薬が使われます。
また、発生してしまった炎症を抑えるためにステロイドなどの薬が使われることが多々あります。
そのような理由で、リウマチになった場合はさまざまな薬が使われることになります。
この記事にも書かれているように、「難病リウマチで薬漬け」というケースも少なくありません。
薬の種類が多くなればそれだけ、副作用の心配も含まれます。
この記事では、リウマチに対して鍼灸治療などの東洋医学を試みたと記載されています。
西洋医学での薬物療法を続けながら、鍼灸治療を続けていったところ、リウマチの症状が改善したのだそうです。
そのことが書かれている部分を下記に引用させていただきます。
まずは薬に薬が重なる「薬漬け生活」に疑問を抱くようになり、病院で西洋医学を受診しながら並行して探すようになったのが東洋医学だった。最初に受けた股関節矯正の先生に出会い、薬をやめる努力をしながら治療を続けた。その結果、血液検査で病院の主治医が驚くような良い結果が出た。
リウマチを発症して30年以上経った今は一番体調がいいのだという。その方が東洋医学から学んだのは、人間本来の健康とは、治癒力とは何かということだった。
鍼灸の効果については次のような記載があります。下記に引用いたします。
「全身にたくさんの鍼を刺すと、白血球の増加など血液に効果的な影響が及ぼされて、細胞が活性化します。身体によみがえりを見せるためには鍼で古い結合組織(皮膚、筋肉、内臓、骨などの各組織のすきまを埋めて保護したり、強固にしたりする組織)をできるだけ多く切り、滞りを解消させる必要があります。
滞りが解消されれば気血水(気は生命のエネルギー、血は血液と血液が運ぶ栄養素、水は汗やリンパなど血液以外の体液)は身体を循環し、新しい組織の再生が自然にうながされて、新陳代謝が活発に行われるようになります。特にお灸をすれば、赤血球の増加など血液成分の生産作用が活発になる。つまり鍼と灸の相互作用で血液はサラサラの状態になります」
実際に、鍼灸の効果によりどのような変化が体に起きるかは、まだまだ不明な部分も多いですが、日本ではリウマチは厚生労働省の見解では鍼灸の適応症になっており、最近では欧米での研究などによって、明らかになってきている部分も多くなっています。