鍼治療と坐骨神経痛の研究
2024/11/05
「鍼治療は坐骨神経痛に本当に効果があることが研究で判明」という記事がイギリスの科学ニュース「Live Science」の公式サイトに掲載されています。(Live Science 2024.10.15)
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、特に腰や殿筋などのさまざまな原因によって圧迫・刺激されることで現れる、痛みやしびれるような症状のことを言います。
腰痛に伴って発症したり、臀部や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれるような痛みが出てきます。
肩こりや腰痛とともに、鍼灸院に来院する患者さんで多く見られる症状です。
今回の記事では、220人の坐骨神経痛の患者を募集し、鍼治療群と、偽鍼治療群に分けて実験したところ、偽鍼治療群よりも、鍼治療群における改善効果があるという結果になったようです。
そのことが書かれている一部を和訳して下記に引用いたします。
・臨床試験によると鍼治療は、見た目も感覚も非常に似ている偽鍼治療よりも、坐骨神経痛患者の痛みを和らげ、日常生活の機能を改善する効果があることがわかった
・10月14日月曜日にJAMA内科医学誌に発表された新たな試験では、研究者らは坐骨神経痛の患者220人を募集した。
・坐骨神経痛は、下半身に痛み、脱力感、チクチク感、またはしびれを引き起こす症状である
坐骨神経痛の症状は薬や湿布ではなかなか痛みが楽にならないことが多い中、鍼灸の施術は効果的だということが認知されるようになり、鍼灸を希望される多々が増えていることは事実です。
このような実権結果は臨床鍼灸師の自信になり有難いことです。
益々多くの研究を世界中でお願いしたいものです。