はりが効く理論
2024/08/30
鍼(はり)が効く理論を一般の人に分かりやすく説明すると、こんな感じです。
1. 身体のエネルギーの流れを整える
鍼は、体にある「経絡(けいらく)」というエネルギーの通り道に針を刺すことで、エネルギーの流れを整えようとするものです。イメージとしては、電線が短絡したり、断線したりすると電気がうまく流れないのと同じように、エネルギーの流れが乱れると体調が悪くなることがあります。鍼を使うことで、そのエネルギーの流れがスムーズになり、体調が改善されると考えられています。
2. 体の自然治癒力を高める
鍼は体の特定のポイントに針を刺すことで、体が本来持っている自然治癒力を引き出そうとします。針を刺すことでその部位に軽い刺激が加わり、体が「これを修正しよう」と反応します。その結果、血流が良くなったり、筋肉の緊張が和らいだりします。
3. 神経系に働きかける
針が刺さることで、神経が刺激されます。この刺激が脳に信号を送ることで、痛みを和らげるホルモン(エンドルフィンなど)が分泌されます。このようにして、痛みや不快感が軽減されると考えられています。
4. ストレスを減らす
鍼を受けるとリラックス効果があり、ストレスや緊張が減少します。リラックスすることで、体の調子が整い、ストレスが原因で起こるさまざまな体調不良が改善されることがあります。
要するに、鍼は体のエネルギーの流れを整え、自然治癒力を引き出し、神経系に働きかけることで、体調を良くし、リラックスさせる治療法です。
これだけ理解して頂いても鍼が多くの疾患に有効性がある治療だと言えます。