帯状疱疹後神経痛(PHN)に対する鍼灸治療
2024/07/26
臨床現場では、帯状疱疹後の神経痛が残存していて、病院でも薬はもらい服用しているにも関わらず、痛みが治まらないという訴えが多くあります。
そして、鍼灸を希望される方も少なくはありません。
では、帯状疱疹後神経痛(PHN)に対する鍼灸治療は、以下のような理由から有効とされているのでしょうか?
1.痛みの軽減
鍼灸は、痛みを軽減するための自然な方法として知られています。鍼を刺すことで、体内のエンドルフィン(自然な痛みを和らげる脳内物質)の分泌が促進され、痛みの感覚が軽減されることがあります。
2.血行促進
鍼や灸を使うことで、血行が改善され、炎症や痛みの原因となる物質の排出が促進されます。これにより、痛みが和らぎ、組織の回復が早まることがあります。
3.神経機能の改善
帯状疱疹後神経痛は神経の損傷が原因となることが多いです。鍼灸は、神経の機能を改善し、神経の再生を促す可能性があります。
4.副作用が少ない
鍼灸は、薬物療法と比較して副作用が少ないため、長期的な治療が必要な場合にも安心して使用できます。
5.リラックス効果
鍼灸治療にはリラクゼーション効果もあり、ストレスや緊張を和らげることで、痛みの感じ方を緩和することができます。
6.個別対応
鍼灸は個々の患者の状態に合わせて治療を調整できるため、個別の症状や痛みの度合いに対応することが可能です。
これらの理由から、帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸治療は多くの人にとって有効な選択肢となっています。実際に鍼灸施術をすることにより、痛みの軽減や機能障害の改善効果があり効果的だと言えます。